skillnoteのブログ

「スキルで自分らしく」を応援します

私が3月の最終土曜日に毎年講座を開催している、とある理由

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スキルノートの芦沢です。3月末が年度の区切りという方は多いと思います、今年度もお疲れ様でした。きっと皆さんそれぞれに様々な出来事があり、やっと一息という気持ちでは無いでしょうか。

 

ところで私がスキルノートでの研修事業を始めた2013年から今年まで、3月の最終土曜日(もしくは日曜日)には必ず公開型の講座を開催してきました。主にコミュニケーションや働き方の多様性を学ぶという内容の性質上、新年度の準備やヒントとして活用いただけるように、という意味で当初はこの時期に設定しました。しかし年を追う毎に、この「最終土曜日」特有の受講者さんの様子や、そこに至る思考についての「特徴」が見えてきたのです。

 

最初の頃はハッキリとはわからなかったのですが、明らかに年間を通じたどの時期よりも、受講者の皆さんの集中力や真剣さ、また枠を超えて柔らかく考えたり受講者相互のやりとりを楽しむ様子が、何といいますか感受性が高く、吸収力を存分に発揮されているように感じるのです。

 

その理由を考えると、これは偶然なのではなく「年度末の慌ただしい時期に、あえて自分の課題を優先してスケジュールした結果集まった方々」によって引き起こされるダイナミズムではないか、という仮説に至りました。講座を今から始めますよ、というスタート時点でのモチベーションの総量が、明らかに他の機会よりも高いのです。当然、講座は盛り上がりますし、自ら学ぶスタンスの、皆さん自身の満足度も自然と高まります。

 

何か自分がやりたいことがあり、でも他の都合との兼ね合いで決めることができない。仕事や家族や知人との調整が必要だ、というケースは生活の中では少なくありません。それ自体は否定しないのですが、では一方で常に他人の都合を優先したスケジュールを組み続け、それが今だけでなく習慣的に1年、3年、5年、10年・・・・と積み重なっていった先に、どんな結果が待っているのか。想像すると私は少し怖くなります。

 

「時間泥棒」という言葉があります。私たちの時間は油断していると様々な外的な要因にどんどん奪われていきます。「自分の時間が無い」と感じるのは、時間に対して無防備でいると、他人にどんどんスケジュールを入れられてしまい、失っていく性質があるからです。

 

ここで大切なのは、自分にとって『ここぞ』という重要な予定は他の何よりも優先してまず先にスケジュールし何があっても決して動かさない、ということです。

 

・仕事の都合がついたら参加しよう

・職場の飲み会と重なったから断念しよう

・子どもの学校の予定がなければ行こう

・親や親戚の付き合いがあるからやめよう

・大事な予定が入りそうだから先延ばししよう

・忙しくて考える時間がないので後にしよう

 

はい、それぞれの事情や配慮すべき相手がいることは、よくわかります。私自身も一人の家庭人ですから、同じような状況には出会います。

 

では実際に、仕事も落ち着いていてお付き合いの必要も無く、子どもの予定も親戚の予定も入らず、誰にも配慮する必要なく清々しく自分の予定を組めて、心身の体調も良い日が年間に何日あるでしょうか? しかもそれが事前にわかり、堂々と自分の予定を組めるという、奇跡のような一日が。

 

やる事を決める、というのは言い換えると「他の全てをやらないと決める」という意思決定と同じです。それが、優先順位の本当の意味です。やらないことをいかに決めて他を断ち切れるかどうかという、意思の力です。

 

3月の最終土曜日に行う講座に集まってくる方々は、そういう方々の集まりなのです。だから、モチベーションも高く柔軟でお互いを尊敬し、心地よい学びの輪が生まれます。そこまで意思決定してなかったけど偶然来れた、という方もそこに入り感化され、優先順位のあるべき姿に気づいて帰られます。私はそんな素敵な皆さんとの時間を過ごしたくて、毎年この時期に講座を開くようになりました。

 

人生100年時代となりましたが、目の前の一日を設計できないことには、一生をデザインすることは困難です。「この一日」をどのように過ごそうか、と自分自身の価値観や優先順位にきちんと従って過ごすこと。その先に私たちの求めたい未来が作られていくのでは、と思います。

 

 

 

〔開催情報〕

◆複業塾 やわらかい生き方をつくる講座 3/31(土)

http://kokucheese.com/event/index/505303/

 

◆起業の教室 春の集中講座 4/14(土)

http://kokucheese.com/event/index/511590/

*2コマ目の「起業を実現するタイムマネジメント」でこのブログの記事と共通する課題を掘り下げます。

複業は「途中経過」なのか「最終形」なのか?

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複業ブーム、と言っていい状況が続いているが、その実践者の一人として少し立ち止まって考えてみた。

 

サラリーマンとフリーランスの複業を続けていると新たな発見や良いことが多い一方、それはそれで新たな悩みも生まれる。両立のための時間やスキルの部分は自分の意思と工夫である程度コントロールできるのだけれど、それ以外の部分。


例えばフリーランスの立場では相手を変えることは容易で、組まなければ良い、もしくは仕事を断るという選択の自由が常にある。反面、サラリーマンというのは社内の人間関係も顧客も選べない、ということにあらためて気付く。

会社の中でなかなか進まない組織の意思決定に苛立つことはあっても仕方ないよねと感じていた場面が、ベンチャーで週単位、月単位の身を削ぐチャレンジを繰り返している若い事業者と接することで、どんな意思決定も本当は5秒で出来る、するべきなんだということに気付く。

複業をする前はそれらが当然だし我慢、あるいは飲んで愚痴って発散、みたいな対応しか知らなかったのだけれど、それが実に不毛なことだとフリーランスの仕事がある程度長くなると気付く。

毎日相対している物事がコントローラブルかどうか、というのはとても重要なファクターなのだ。受け止められるストレスの総量には上限があって、しかもそこで使う気力体力は本来、事業の推進に使った方が数倍良い。ストレスに対処すること自体が、実は後退を意味している、とも言える。気力体力の無駄遣い。

なので、よくよく考えると、複業というのは途中経過なのか、それとも目指す最終形なのか? というジレンマに究極、突き当たってしまう。

「いやいや、それなら独立しちゃいなよ」と言うのは簡単なのだけれど、複業で一定事業化を経験しているフェーズでは、独立その事自体の本質的な困難さも知っているので、知る前よりも慎重になる心理がある。サラリーマンという形態のメリットが何なのかも、具体的・客観的にようやく理解できる。

退路を絶った起業の、その覚悟と重さ。だから、どんな規模や業種であっても、事業者の皆さんのことは心から尊敬しているし、凄いと思う。彼ら/彼女らとの会話は他愛のない話の中にそれぞれのこだわりと、アンテナの広さと商売根性が垣間見えて、大好きな時間だ。

一昨年に「LIFE SHIFT」という本が着火剤となって広がった、多様な働き方としての複業。「LIFE SHIFTいいよね〜〜」というフェーズはもう終わっている、終わらせるべきと思っているので、だから自分はどうするの、という足下を固める事が大切。

「複業」の響きに、もう酔っている時間ではない。さて、これからの日々をどのように設計していこうか。複業は途中経過なのか、最終形なのか、それともまったく別の状態なのか。新たな局面に、向かい出している。

ブログ開設からちょうど5年で170記事になったので振り返ったこと

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スキルノートの芦沢です。写真は、お正月に訪れた浜松〜豊橋間にある表浜海岸です。澄み渡るような青空と海の色がとっても素敵でした。(満潮で残った海水がまだ陸側の砂浜にも残っている、珍しい光景でした)

 

文字数へのこだわり

さて「skillnoteのブログ」を書き始めてからちょうど5年になります。遡ってみると、2013年2月26日に最初の記事を書き、それから合計で約170記事になっていました。おおよそ1ヶ月に3本ペース、まぁのんびりとしています。とてもブロガーを名乗れるレベルではないですね。

 

でもたった一つのこだわりは、書くなら最低でも1,500字、できれば2,000字オーバー、と自分に課していること。なかには短いものやイベント告知も混在していますが、「自分の考え・モノの見方」についての記事には相当にこだわりを持って、一定のボリュームと質を維持するよう努めています。

 

スマホ文化になりテキスト情報は右から左へ、ただただ大量の情報が消費されていく日々。その中にあっても伝えたいことを伝えたい相手に届けたい、そして心に残るフックを持ちたいと願うのならある程度の字数をきちんと書き切るスキル、1,500〜2,000字で描く世界を自分で作れる技術を持とう、といつからか決めました。それが、大量消費される短い情報の渦に対する差別化にもつながります。

 

発信者になることの価値

そのおかげか、本当に少しずつですが定期的な読者の方が登録して下さったり、検索経由で読んで下さる機会が増え、最近は1ヶ月に1万人くらいの皆さんに読んでいただくようになりました。過去に書いた記事を知らぬ間にSNS上で引用いただきページビューが突然伸びる日もあります。特定のキーワードではgoogle検索の1〜3番に表示される記事も幾つか出てきました。SEOなど全くやっていませんが、価値を認めていただくことは素直に嬉しいです。

 

この、ブログという小さなメディアを書くことで私が認識したこと、そして伝えたいことは「自分からアウトプットし発信者になること」の価値です。

 

最近、初対面の方と名刺交換をする際に「ブログを書いている方ですよね」「以前に○○の記事を読んで共感しました」と言っていただけることが増えて来ました。それはどんな褒め言葉よりも嬉しいことです。なぜなら、一つ一つの記事で伝えたいことは自分の魂の分身のように感じているからです。それを肯定的に認めて下さった、あるいはその人の何らか役に立った、という事実は何よりのエネルギーへと変わっていきます。

 

文字化する意味

「何かに気づいている、知っている」「頭の中で考えている」ことはとても大切ですが、それを「誰もが確認できるように文字化して表現する」こととの乖離は大きい、と私は考えています。

 

例えば、何らかの記事や意見に対して「あー、それ知ってる、○○だよね」「それは違うと思う、△△だよ」という種類の発言は悪くはないのだけど、あくまでも最初の提示あってのもので、他人が作った会話の流れに乗っているに過ぎません。アンチテーゼを唱えるのは誰にでもできることであって、常に価値があるのは自分自身がゼロからテーマ出しをすること、なのです。

 

発信者になる、ということはリスクも伴います。360度に配慮した意見というのはなかなか難しく、それでは何を伝えたいのか焦点がぼやけます。主張の観点が斬新なほど、今までを正しいと信じて疑わない、多くの見えない相手と議論を交わすことになります。

 

お腹の底の方でグッと堪えて、それでも自分が信じる新たな切り口、考え方を伝えながら、社会に少しでも良い影響を与えようという試み。意見の異なる他人と上手にコミュニケーションを取りながら、しかし既存の情報にはない新たな光を生み出すこと、それこそがアウトプットする価値であり発信者となる醍醐味なのです。

 

顧客コミュニケーションの場

日々に視点を戻すと、普段の講座などで起業や複業を目指す方から「やっぱりブログって、書いた方がいいですかー?」というご質問をいただくことがあります。

 

もちろん、書いた方がいいです。いや、何かを生み出したい立場なら書くべきです。逆に、ご自身の商品・サービスに何の説明もなく、お客様が目にした瞬間にためらいなく購入いただける自信があるなら、不要かもしれません。しかし実際にはスモールビジネスの立場で、大資本により大量生産されている安価で一定の質を持っている商品と、その魅力だけで戦って勝ち続ける見込みはありますか? という問いが常にあります。

 

ご自身で起業した小規模事業者の皆さんにとっては、生み出す商品・サービスに込めた「ストーリー」こそが実は最も大切な要素です。割安な価格設定やバリエーションや潤沢な在庫が用意できなくとも、ストーリーに共感するからこそお客様は幾多の情報の中からオンリーワンの輝きを放つその商品を見つけ、購入しに来て下さいます。その説明を、心を込めて日常から丁寧に発信することこそが、お客様が満足して購入いただけることにつながります。だからブログは、その機会としてとても有効だと思うのです。ですから、ご自身の想いを正しく伝えるためにある程度のボリュームで、長い文章に世界観を描くことが大切なのだと、私は考えています。

 

ブログはコンビニの看板

世の中には様々なブログの技術、執筆のノウハウは溢れています。それらを信じることも良いですし、自分なりに仮説を立てて実行してみるのも良いと思います。いずれにしても大切なのは、その考えに従って実行すること、続けていくことです。

 

「ブログはコンビニの看板と一緒」なのだろうと思います。看板に明かりが灯っていなかったら、お客様は閉店したのかな? と感じます。ブログも、決して毎日でなくていいです、自分なりのペースでしかし途切れることなく継続しておくこと。そうすれば時折たどり着いてくださるお客様は、ああやってるな、また今度寄ってみよう、と思ってくださいます。

 

それは現時点で自分のビジネスがあってもなくても、必要なことかもしれません。人生100年時代、大切なのは自分がどんな人で、何を提供できるのかを相手に伝えられる技術、手段です。ブログはそれを実現させてくれる、とても便利なものだと思います。

 

 

(2,628文字)

複業の収入ってどうやって税務処理しているの? 実録編

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最近、複業の収入ってどうやって税務処理しているのですか? というご質問をいただくことがあります。複業での事業化を目指す方にとって必要な会計・決算・確定申告。後回しになりがちな課題ですが、事業の成長にとって欠かせない要素ですので、自身の開業の時期から数年の経過を遡りながら具体的な対応方法についてご紹介します。

 

どの所得区分になるの?

考え方としては次の通りになります。

1.売上から経費を差し引いた所得が20万円以下であれば不要(申告しても良い)

2.開業届を出していなければ、個人として「雑所得」もしくは「一時所得」となる。事業の継続性があるものが雑所得、単発であれば一時所得。経費参入に違いがあり、前者の方が一般的には有利。

3.開業届を出していれば個人事業主として「事業所得」での計上が可能となる。白色申告か青色申告かで作成する帳簿と控除金額が異なるが、青色申告の方が税制面で優遇される。また事業所得のみ他の所得との損益通算ができる点がメリット。

 

開業届と事業所得との関係

ポイントは、開業届を出すか出さないか、という点が最初の分かれ目になるかと思います。届出をした上で、複業といえども事業に本気で取り組んでいて、一定の収入を得ていたり今後目指すに見合った活動の実態があれば事業所得として認められます。一方、明らかに片手間の小遣い稼ぎとして税務署に判断されると事業所得でなく雑所得もしくは一時所得とされることもあるようです。

 

スキルノートの場合(実録)

振り返ると過去5年間で以下のような変遷でした。

・事業化初年度=開業届を出したものの事業の実態が伴わず、また個人としても雑所得20万以下のため申告せず。

・2年目=初めて白色申告で事業所得として申告。白色申告の場合は帳簿作成がほとんど無いので簡単に手続き自体は完了。その際に税務署で青色申告会の方からご指導をいただき「きちんと事業化しなさい」「その前提で青色申告にすべき」とのことで、その場で青色申告届を提出、翌年度から適用に。

・3年目=青色申告初年度。会計帳簿と決算書は弥生オンラインを利用して作成。青色申告や簿記会計の書籍で基礎を学びつつ、決算対策講座を税務署主催のものと民間の講座を受講。正直、ちんぷんかんぷんな状態から何とか申告完了。とても大変だったが数字を整えることから事業の内容についての課題も発見。

・4年目=青色申告2年目。全体的な手順は理解できているが、固定資産の帳簿価額設定や家事按分の経費の扱いなど、細かい会計処理ルールを確認しながらの作業のため一週間以上かかる。領収書は溜めずに入力すべき、と心から反省もあまり改善はしていない。

・5年目=今回の手続き、青色申告3年目。事業の拡大と共に領収書が増え入力の手間が増加。事業用クレジットカードによる経費処理は今年度から。決算書と確定申告書類の作成自体はようやくスムーズに完了。なお今年は相談事案も無かったので書面を郵送、税務署の列に並ばず効率的。「確定申告書と青色申告決算書の控えに返信用封筒を同封」すると受付印を押印して返送してくれるので手続きの証明になる。

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まとめ
ということで、これから複業を始めたり考えている方の参考になれば幸いです。複業を成長させていくのに大切なのは事業のビジョンを考えるだけでなく、事業の実態を経理面からも把握して「収支」にこだわった活動を日々少しずつ重ねていくことにあるように思います。


◆参考記事
事業所得になる副業と雑所得になる副業の違い|スモビバ!
https://www.sumoviva.jp/trend-tips/20151222_475.html

 

AI時代の越境学習、それが「複業」の価値。

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複業、副業、パラレルキャリア。

二足のわらじ、2枚目の名刺。

どうして最近、こういったキーワードが数多く聞かれるようになったと思いますか?それも突然に。

 

それは、AIやIoT・自動運転などの技術革新の急激な進展と無関係ではありません。定型業務が機械化・自動化されることに伴い人間に求められるスキルや業務形態は「非定型」になり、柔軟な創造性が必要となってきます。むしろ、流動的で定義できない仕事だけが私たち人間の役割として残されていく、とも言われています。

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*出典:キャリア権推進ネットワーク第5回シンポジウム 基調講演「AIと共存する未来~AI時代の仕事・組織~」野村総研上田氏資料より

 

過去70年間、戦後から高度経済成長期を経てバブル経済の隆盛と崩壊、リーマンショックからの立ち直り、そのどれもが「定型的な仕事」であり「量的なインパクト」を求めた頑張りでした。

 

しかしこれからは、ルールが変わります。仕事、働くこと、頑張ること、その概念や方法が日々変化しています。過去の経験や形式知の限界を超えた先の成果を求められるという、とっても厳しい環境に私たちは置かれています。

 

そんな中、人材育成やキャリア研究の世界では、複業やプロボノ・留職・インターンシップといった本来の立場役割とは異なる世界に身を置く「越境学習」がいま脚光を浴びています。

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*参考:越境的学習のメカニズム 実践共同体 ー 法政大学大学院教授 石山恒貴氏著 https://www.amazon.co.jp/dp/4571240643/

 

今までと異なる立場や文脈に身を置く「越境」の経験は、自然と自分自身の過去を否定したり、開くことの無かった引き出しを開ける、という作業に日々出会います。それは固定観念を打ち消すことになるでしょうし、また足りない何かに気づくことにもなるでしょう。その経験の日々は、確実に柔軟性や想像性・創造力を私たちに与えてくれます。

 

なかでも複業というのは同じ社会の中の立場でありながら、昨日までは違う色のメガネを掛けて街に出て、人やモノや情報の流れに接します。今まで気づかなかった景色、人の流れ、商品やBGM、ありとあらゆる日常が突然に「非日常」に感じられてきます。

 

大企業勤めの方はスモールビジネスの世界に新たな魅力と光を見出すことでしょう。セールス一本槍の方は、ソーシャルビジネスにおける資金調達の困難さと自身の期待役割を発見することでしょう。長年公的な役割で生きてきた方は、マーケティングと顧客とは何かを今一度見つめなおす必要性に気付くことでしょう。

 

助走を始めるなら、今です。そしてトップスピードに乗ったならすぐに踏み切る。そうすると思いがけずあっという間に、新たに得た2本目の役割の価値・重要性・魅力に気付き、100年人生を豊かに楽しく過ごせることでしょう。

 

そんな想いを込めて、このような場をご用意しました。共感いただける皆様が、やわらかい生き方を実現し、自分だけの人生を創っていくことを応援します。

 

<複業塾  やわらかい生き方をつくる講座>

収入を得る目的だけでなく、自身の強みを活かして社会に役立つ事業を勤めの仕事と両立する柔らかな働き方がいま注目を集めています。「複業」はキャリアの自立と生活全体への満足感を高める効果があります。サラリーマンが会社を辞めずに複業を両立する方法、フリーランスとして事業化するメリット、有償の事業を生み出すステップについて、志を共にする皆様と一緒に学びませんか。

申込webサイト:以下からお手続きください。
http://kokucheese.com/event/index/505303/

日時:2018年3月31日(土)14:00~16:00 (13:45開場)

会場:武蔵野商工会議所 5F 第2会議室(武蔵野市吉祥寺本町1-10-7)
http://www.musashino-cci.or.jp/about/map/
*アクセス JR中央線 吉祥寺駅 北口徒歩10分

受講料:5,000円

定員:10名

実施内容:以下のテーマについて実践的な手法を習得します。
就業規則、兼業規定の理解と対応
・税務署への申請(開業届)
・郵便物、名刺、表札、オフィス
・専用銀行口座、クレジットカード
・人的ネットワーク作り
・ブログ、SNS発信とブランディング
・行政との連携事業の実現手法 ほか

Facebookイベントページ:

https://www.facebook.com/events/509201012813589/

問合せ先:スキルノー

skillnote111@gmail.com

講師:
芦沢 壮一(あしざわ そういち)スキルノート主宰・ファシリテーター
1997年一橋大学社会学部卒(教育学専攻)。金融機関に入社後、人材開発部門でビジネススキル研修の開発・講師など企業内教育の推進に携わった経験を活かし、自治体や非営利団体・企業等との連携による公開講座や研修を実施。5年間で70回の講座を複業として実施し、約1,000名の受講者との対話を行う。専門はコミュニケーション、ファシリテーション、キャリアデザイン、女性活躍支援。「社会的複業=パラレルキャリア」の実践と普及を目指している。

「集客のための技術」なんて存在しない。お客様に喜んでお越しいただくために必要なこと。

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スキルノートの芦沢です。首都圏の大雪で、いつもの武蔵野プレイスが素敵な表情を見せてくれました。

 

さて本題です。起業して、こんな悪循環にハマってしまう方を時折見かけます。

 

→とにかく自分の専門性を磨き良いコンテンツを作ることに集中する
→それだけでは誰にも伝わらずお客様は来ないことに気づく
→お客様が来ないことには始まらないので集客のノウハウをあれこれ習得する
→そのノウハウを使い、晴れてお客様が集まったものの、期待値に満たないためそのお客様は二度と来ないし周囲に勧めることは決して無い
→毎回新規の集客に追われ、内容を磨く時間や手間を減らす
→提供する内容の質が下がり、ブランディングがあやふやになり、なおさらお客様は来ない

 

何が問題だと思いますか?
私は集客術のプロではありません。手法のノウハウを持ってもいないし、学んで使ったこともありません。でも、たいへんありがたいことに、お客様は次々とやって来てくださっています。時にはご友人を誘い、あるいはご自身が来れなくてもお知り合いの方に勧めていただきお越し下さいます。

 

一度よく考えてみて頂きたいのですが、集客のために実体よりも過大に喧伝すること、それってお客様に対する裏切りですよね? お客様はせっかく足を運んだのに、告知内容と違ったり想像していたものよりクオリティが低かったら、期待値を上回ることはなく不満足な想いをされますよね。小手先の集客技術で、お客様を集める。結果として、意図せずとも騙す。そのようなことはあってはならないし、それはお客様を遠ざける結果になると、私は思うのです。

 

世の中には集客技術を学べると謳っている、10万円、20万円という受講料を設定しているセミナーやコンサルティングが幾つもあります。でもそれらを運営する方々は、本当の集客のプロではありません。あくまで「『集客セミナー』に人を集めることが出来るプロ」なのです。喜んでそれに支払い学びに来る人たちがいることを知っている、という意味での集客の専門家なのです。

私は彼らの商売を邪魔するつもりも、否定するつもりもありません。ただそこで本当に、起業した皆さんが純粋に必要としている考え方を学べるかどうか、という観点からはその限りでない、と思っています。

 

話を戻します。私が主催する場づくりで気にかけていること、力をいれていることはたった一つだけ。それは

 

「お越しいただいたその場での顧客満足度を、最大限にまで高めること」

 

です。いわゆるホスピタリティにのみ注力しています。すると、何が起こると思いますか?

 

→お越しいただいたお客様は、想定していた以上の収穫やサプライズ、満足度を得る
→その喜びを、口に出して大切なご友人やご家族に伝えてくれる
SNSやブログでも、その感動を広く多くの知人に、ご自身の言葉で語ってくれる
→少なくないお客様がその後も私自身とのつながりを望み、時折のご連絡やご案内を快く受け取り周囲に伝えてくれる
→ふたたびタイミングが合う際にはお越しいただけ、時にはご友人をもお連れしてくれる

 

そんなに上手く行くだろうか、とお感じかもしれません。実際、私自身もこのような事が本当に起きるまでは、それはとてつもなく高い理想で、特殊な技術や努力が必要なのだろう、と思っていました。

 

皆さんがそれぞれに手がける事業の内容は異なり、お客様の対象や特徴は一律ではありません。ですから、皆さん自身が何をしたらお客様の顧客満足度を極限にまで高めることになるのか、その本当の答えはご自身で導き出すことで最良の結果につながると思います。ただし、それを考える際に共通のポイントがあります。それは「コンテンツを磨くことにこだわり過ぎない」ということです。

 

極論すると、顧客満足度を高めるという目的においては、内容を磨くことよりずっと大切なことがあり、それが顧客体験の良し悪しを左右します。例えば、

 

・とても明るく雰囲気の良い会場だった
・講師がにこやかで親切だった
・初対面なのに、想いが同じで嬉しかった
・自分の話を、とても丁寧に聞いてくれた
・予定時刻どおりで、後の予定も間に合った

 

そんな些細なことが? ともしお感じでしたら、ご自身の経験を振り返ってみて下さい。記憶に残る良い時間というのは得てして、その内容よりも前述したような「自分を快く受け入れてくれたという体験」の記憶が強烈に残っているのではないでしょうか。

 

その実践の方法は様々にあると思いますが、例えば私が主催している「伝わる講座のつくり方」では、起業における「講座・セミナー」という比較的小規模な形式において、顧客満足度を高めるための細部にこだわる具体的な場づくりの手法をお伝えしています。それは物販や飲食など異なる形式であっても、お客様が満足されるかどうかの分かれ目はごく細部での、顧客視点へのこだわりにあると私は考えています。

 

長くなりましたがお伝えしたいのは、小手先の「集客のための技術」というのはあまり意味をなさない、ということです。お客様が喜んで毎回お越しいただくために必要なことは何なのか、その事に真摯に向かい合い、徹底的にお客様の満足度を高めるためのディティールを見直し続けること、そこにこそ本当の答えがあるのだろうと思っています。

【yahoo!ニュース掲載】伝わる講座のつくり方

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スキルノートの芦沢です。今年もどうぞよろしくお願いします。

さて当方主催講座「伝わる講座のつくり方」を3/24(土)に実施することになりました。講座のねらいや前回開催の様子を吉祥寺経済新聞さんにご紹介いただき、yahoo!ニュースにも転載されました。

 

◆吉祥寺で「伝わる講座のつくり方」 起業、副業で講師務める人向けに /東京(みんなの経済新聞ネットワーク)- Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180118-00000007-minkei-l13

 

→掲載期間が過ぎましたので、吉祥寺経済新聞さんの元記事URLは以下になります。

(元記事)吉祥寺で「伝わる講座のつくり方」 起業、副業で講師務める人向けに | 吉祥寺経済新聞 https://kichijoji.keizai.biz/phone/headline.php?id=2540

 

 

 

起業や複業で講座形式のイベントを企画する方々に、その質を高めたり参加者の満足度を得られる設計のコツを学べます。ご関心ありましたら、ぜひお越しください。

【申込URL】

http://kokucheese.com/event/index/500253/

Facebookイベントページ】
https://www.facebook.com/events/322657831559868/