skillnoteのブログ

「スキルで自分らしく」を応援します

裁量労働制は本当に悪いのか?

「残業代なし法案」としてマスコミはそれが国民の総意であるかのごとく、やや偏りある報道を続けている。私自身のことを少しお伝えすると、勤めの仕事では5年ほど前から裁量労働制、いわゆる残業代なし勤務体系に変わった(非管理職)。結論から言うと労働時間に縛られず、効率的に成果を生み出す仕事を行うことができ、家庭とも両立しやすくたいへん気に入っている。フレックス勤務とは異なるので、勤務先の始業時間である朝9時に合わせて出勤してはいるが、義務的ではなくそれが効率的だから選択している、という意識になった。地方への出張や土曜日勤務もあるので、自分の中で負担を平均化できるように普通の平日は17時代に退社して家事育児や市民活動に関われるし、また有給休暇も柔軟に、裁量労働制以前よりも取得しやすくなった。何より、自分の意思で働くペースを築き、その成果に責任を持つことが、仕事のやり甲斐や生産性の向上につながっている。これらの理由は全て「年間を通じた成果によってのみ評価する」この制度の仕組みによるものだ。企画職のような、勤務時間と成果が必ずしも比例しない職種であれば、裁量労働制は労働時間のロスを減らしワークスタイルを自分で工夫できる、良い仕組みだと私は感じている。労働組合は盲目的に反対をするのではなく、残業代に依存している給与体系なのであればその歪みを正したうえで、より働きやすい制度設計を建設的に提案していくことが必要だろう。裁量労働制の正しい理解と普及が進むことを、期待している。
f:id:ASHIASHI:20140619200939j:plain