skillnoteのブログ

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心地よい「小さな場」のつくり方

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開催に至る想いをnoteに書きました。まだまだ少ないですが6年半続けてきた場づくりの経験を、一度きちんと整理したい。それを必要とする人に分かち合いたい。そんな想いです。

心地よい「小さな場」のつくり方|スキルノート@45歳からの複業シフト|note

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ご参加お待ちしています。(10/26土)

https://kokucheese.com/event/index/576299/

小学校でのアクティブラーニング開始に不安の声 → 勉強会やります

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 今アクティブラーニングが非常に注目されているのですが、課題がたくさんあるとも言われています。先日、あるTwitter のつぶやきで「結局声の大きい子供が何でもかんでも仕切ってしまう」「他のおとなしい子は何もできない」といった、そんな悩みというか保護者の不安な気持ちが紹介されていました。 

公立小学校のアクティブラーニング実態に疑問の声「声のでかい子が全部やる」「二極化する学力」新時代の教育方法に賛否両論 - Togetter

これはどういうことかと言うと、まだ正しくアクティブラーニングの姿が理解されていないし、正しく実践もされてない状況だということ。誰が悪いとかではなく、全体としてスタートを切る状態に至っておらず、もう少し丁寧に普及のプロセスを経ていく必要があるのだと思います。

その昔に「ゆとり教育」という仕組みが導入されたことがあって、目指していた理念やゴールはあったと思うのだけど、実際にはそこに到達することなくデメリットだけ残ってしまったことがありました。
今回のアクティブラーニングについても、ともするとかつてのゆとり教育のように、当初のインパクトだけで何も得られなかった、デメリットだけが残った、ということになりかねない。今ようやくスタート地点に立っているところなので、ボタンの掛け違いをしないように丁寧な説明と同意を得て、本来目指している効果を発揮できるようにみんなで支援していくのが良いと考えています。

残念ながら私たち親世代というのは、自分自身はアクティブラーニングを経験していない世代なんですよね、当たり前なんですけど。ですから先入観を持たずに、まずは期待を持って取り組みを見守る、協力していうくことが大事かなと思います。そのためのガイドとなるような考え方の整理や、具体的な知識や評価のあり方みたいなところ、これは今までと変わってくる尺度なのでその辺りは知っていただきたいなぁと思います。

最終的にはお子さん自身が「生きる力」や「自分で考えて行動する力」を結果的に身につけられれば良い。それは隣の子と比べてどうとか、何年生だったらどれくらいできなきゃいけないとか、そういうことじゃ全然ないのです。それぞれのお子さんの個性によって発揮できる能力は違うでしょうし、何歳ぐらいでどういう状況であったということは違いが出てくる。それは全くネガティブな要因ではなくて、他人と違うことが当然だしそれは強みでもあり魅力でもある、そんな風に捉えていきたいなと考えています。

そんな話を同じような環境にある保護者の皆さんや、この教育の変化の瞬間を関心を持って見つめている皆さんと一緒に知識を整理しながら想いを交わす時間を持てたら前に進んでいくのではないかと思い、ごく小規模ながら始めていきます。

 

《開催概要》

kokucheese.com

学校が変わる、教育が変わる。2020年より本格導入される「アクティブラーニング(主体的・対話的で深い学び)」について、聞いたことはあっても実際にどのようになるのかご存知でない方も多いと思います。また、既に先行実施している学校が徐々に増えてきている中で、様々な課題や不安の声も聞こえてきます。


「声の大きい子が全部やってしまうのでは?」

「おとなしい子はどうすればよいの?」

「学びの機会が不平等にならない?」

「知識が十分に身につかないのでは?」

「親はどのように接すればいいの?」


これらはアクティブラーニングが本質的に目指している姿を正しく理解することから解決に向かいます。新しい仕組みの中での「先生・児童生徒・保護者の役割」はこれまでと比べて異なる関係性となっていきます。そして何よりも、目の前の「できた・できない」に振り回されることなく、お子さんの内側から湧き出てくる意欲や主体性により目を向けていくこと。それが変化の時代に即した新たな教育の仕組みであり、アクティブラーニングが目指している地点です。皆さんで一緒に学び考えましょう。

 

日 時:2019年10月20日(日)14:00〜15:30 (13:45 開場)

会 場:Startup cafe 武蔵境

アクセス | Start Up Café 武蔵境

JR中央線 武蔵境駅北口徒歩5分

対 象:お子さんをお持ちの保護者の方、そのほか教育に関心のある方

参加費:以下のいずれかになります。

(1)教育にご関心のある方、教育関係者など一般の方:3,500円

(2)小学生および未就学児がいらっしゃる保護者の方:2,000円<割引価格>

ご注意事項:施設の都合上、託児やお子さん用のスペースはございません。たいへん恐れ入りますがお申込みのご本人様のみご参加ください。


申込フォーム:

10月20日 2020はじまる アクティブラーニング型教育(東京都)

 

FBイベントページ:

2020はじまる アクティブラーニング型教育

 

当日のプログラム概要:

1.アクティブラーニング(主体的・対話的で深い学び)って何?

・言葉の説明と実施概要

・導入スケジュール

・学習指導要領改訂のポイント


2.アクティブラーニング型授業のポイント

・学び方の多様なスタイル、柔軟な教室レイアウト

・これまでの授業との違い

・アクティブラーニングのファシリテーションで大切なこと


3.家庭でのアクティブラーニングへの接し方

・親が子に「おしつける」ことから止めよう

・日々の小さなことを、自分で決める習慣づけ

・親がこう思う(こうしてきた)は一度捨ててみる


4.アクティブラーニングの取り組みに望むこと

・学びのプロセスを楽しむ

・多様性を認める教えと学びの関係性

・それぞれの現場に適した具体的な方法を工夫する

動画編集がもの凄く簡単でハマってしまった件(iMovieアプリ)

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以前から動画編集してみたいけど、きっと難しいんだよなぁ、イチから学ぶの面倒くさいしなぁと避け続けてきたのですが、夏休みで時間にゆとりがあったのでトライしてみました。

 

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使ったのはiphoneに標準装備されている「iMovie」アプリ。今までは一度も開いたことなく、「その他」ホルダーに放置していたもの。使い方はいくつかのwebサイトとyoutubeを参考にさらっと確認してから、早速作成。

 

何というか、一発でハマってしまいました。実に簡単だし、編集作業自体が面白い、飽きない。少し前の編集ソフトって何でもできる代わりに、詳細まで理解しないと完結しないので知識や経験が必要だった印象。それがスマホ版のiMovieは「捨てる」部分が幾つもあるので初心者は迷わずに完成にたどり着ける点で素晴らしいと思うのです。(今さら熱弁する話でもないのだろうけど)

 

動画素人の私にとってありがたかった点は、作業が一直線で完成まで迷わないことでした。

<おおまかな手順>

・最初に使いたい素材(動画、写真)を一斉にタップして取り込む

・順序を並べ換える

・各素材の長さをカットして調節する

・テキストを入れる

・切り替えのアクションをつける

・BGM(規定のもの)を重ねたり音量調節する。

 

品質を欲張らなければ手順はたったこれだけ。使いたい動画や写真は事前に準備しておく必要があるので、その事前作業は少し必要。私の場合は講座で撮り貯めた単なる長い尺の動画があったので、それに映写PPTをjpeg変換してカメラロールに落としておけば準備OKでした。

 

これからは時間のある時に講座のコンテンツから2〜3分の動画をコツコツ作って、順次公開していこうと思います。とりあえずはFacebookページとTwitterから上げていきます。(Twitterの動画は140秒制限なのですね、これもやってみて初めて知りました)

 

◆スキルノートのFacebookページ

https://www.facebook.com/skillnote111/

*第1回分からアップしています

 

◆今回の資料

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【開催案内 7/20土】わたしのはたらきかた計画day

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 《これまでご参加いただいた皆さんの声》
・とても有意義な時間でした。自分一人で考えているだけでは気づけない発見がたくさんありました。

・今まで自分なりに考えていたことを書き起こし、話し聞いてもらえました。たくさんの方のお話も聞けて良かったです。

・有意義な時間でした。今の働き方を変えようと決心しました。

・今、自分が何に関わっていくのか、優先順位が整理されました。

・お金と仕事の関係や少しわかった気がしました。

・話していてとても楽しく、すぐに時間が過ぎてしまいました。とてもリフレッシュできました!

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《イベント概要》
はたらきかたが今、変わり目を迎えています。起業、副業・複業、フリーランス、テレワーク、休暇取得の義務化、週休3日制、2拠点居住・・・
人生100年時代の「はたらく」について、自分はどんな形を実現したいのか、立ち止まってじっくり考えてみませんか? 暮らしや地域との関わりの中で、大切な何かがきっと存在していることと思います。これからご自身が目指したい「はたらきかた」について、具体的に考え計画する時間です。

このワークショップは毎回場所や人を変えて継続的に開催している、はたらきかたの対話の場です。わたしのはたらきかた、みんなのはたらきかた。主役は参加してくれる一人ひとり。幾つかのフレームを使いながら、フリースタイルのファシリテーションで「はたらきかた」についての考えをじっくりと深めていきます。

日時: 2019年7月20日(土)10:00~12:00 *9:45受付開始

会場:nonowaラボ 武蔵小金井ラボ2 *武蔵小金井駅北口徒歩3分
小金井市本町5-10-19郡山ビル3F プログラボ武蔵小金井
https://www.proglab.education/school/musashikoganei.html

対象:ご自身のこれからの「はたらきかた」を立ち止まって考えたい方、計画したい方。

参加費:3,000円

申込方法:こちらの専用フォームURLよりご登録ください。
https://kokucheese.com/event/index/566603/

Facebookページ:

https://www.facebook.com/events/368542317200683/


講師プロフィール:
芦沢 壮一(あしざわ そういち)スキルノート主宰・ファシリテーター
1997年一橋大学社会学部卒(教育学専攻)。金融機関に入社後、人材開発部門でビジネススキル研修の開発・講師など企業内教育の推進に携わった経験を活かし、複業フリーランスとして自治体や非営利団体・企業等との連携による公開講座や研修を実施。専門はコミュニケーション、ファシリテーション、キャリアデザイン。セミナー講師・サラリーマン・家庭人・地域人など複数の立場を並立しながら「はたらくを、楽しく創る」ことにトライしている。

 

今年もお願いします、の裏側にあること

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スキルノートの芦沢です。今日は「研修講師」の立場として嬉しいことを書いてみます。

 

たいへんありがたいことに、春先から今頃になると昨年お世話になった主催者の方から「今年も講座/研修をお願いできませんか?」とご依頼いただくことがあります。

 

これは、もの凄く嬉しいです。もちろん、新規のご依頼も新たな機会と出会いをいただけるので、新規開拓という経営視点ではとっても大切なのですが、リピートのご依頼は意味が少し異なります。

 

1.昨年、人づての紹介や評判を聞いて依頼してみた

 

2.実際に講座、研修を実施してみた

 

3.主催者の期待した内容と一致し、受講者の反応も良かった

 

4.また今年も検討したけど、同じ人に依頼してみようとなった

 

おおよそこのような流れで、ご依頼に至るのだろうと思います。肝心なのは3.と4.の間です。

 

企画者の立場からすると、たとえその内容が良かったとしても、2年続けて同じ講師を呼ぶよりも、新たにほかの切り口で「動き」をつけたいのが自然です。私自身も過去に企業の市民向け講座の運営担当をしていましたが、次から次へと新たな「候補者」を見つけることが仕事の一部でした。

 

10年間関わったその講座シリーズで、2年続けて依頼したのは累計約100人中おそらく2〜3人だけ。講師の「顔」を変えた方が集客効果や学びの幅が広がるからです。それを乗り越えて依頼した2〜3名の方々は、内容はもちろん話し方や熱意、あるいは時間を経ても劣化しない何かを伝えてくれた人たちでした。

 

いまの自分の話に戻すと、私自身はまだそれらに応えるだけの要素・コンテンツをご提供できていないと思います。でも、リクエストをいただけたのはなぜか。

 

・昨年の受講者の皆さんが、通常を上回る良い反応や満足度を主催者に示してくれた

 

・昨年の受講者の皆さんが、講座からしばらく経過しても冷めることなく、実際に行動した

 

・昨年の開催後、受講者から話を聞いた第三者から内容への関心を示された(私も行きたかった、等)

 

きっと、こういう事があったからなのだろうと思います。つまり、何よりも影響力があるのは「目の前にいる受講者」であるということ。講座/研修の当日は何よりも目の前にいる受講者の皆さんが心から満足し、エネルギーを得て、楽しく挑戦しよう! と感じてくれるよう、全力で努めることが大切なのだろうと思います。

 

これは、オンラインセミナーではおそらく起きづらい現象です。同じ空間を共有するからこそ、目の前にいる相手の納得感、違和感、満足感などを表情や体全身で受け止めて、理解することができます。

 

そういった機会を一つ一つ経験させていただきながら、1年・2年と「今年もお願いします」をいただけるたびに、昨年の受講者の皆さんの表情を思い出します。そして、今年さらに深い気づきや感動を共有するにはどのような構成が良いだろうか、今年はお越しになる皆さんそれぞれが求めていることは何なのだろうか? と一人頭の中でシミュレーションを繰り返します。

 

それは、研修講師の立場として、私にとってこの上なく幸せな時間です。

 

深い感謝を込めて、また次の講座に向けて備え、受講者の皆さんと向き合う時間を大切に過ごしていきたいと思います。

 

終身雇用の終わり、に私たちが考えるべきこと

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最近、経団連経済同友会やその会員企業の経営者から突然に、そして我も続けとばかりに終身雇用の終わりを告げるコメントが発信されている。潮目が変わる、という言い方があるが本当に変わる時には徐々にではなく、一気に様変わりするものだ。満ち潮が引き潮になり晴天は雹混じりの雷雨へと、自然の変化と同様に私たちの労働環境や前提としていた社会の仕組みはほんの僅かの時間にガラリと変わっていく。

 

人生100年時代」というとてもわかりやすいキーワードに、私たちは2016年11月に出版されたリンダ・グラットン氏による同名の書籍から気づくことができていたわけだが、そこから数えて2年半が経過している。はたしてこの2年半の間に、私自身やこれを読んでいる皆さんは何を考え予測し、具体的にどんな変化を意図して果たすことが出来てきたのだろうか。

 

毎日の目の前の仕事にどのように取り組むかという短期的な課題はそれとして、ある瞬間はそれらを脇に放置してでも考えなければいけない重要な事柄がある。それは自分がこの先数十年どのように働き、生きたいのかという価値観であり、揺らぐことのない哲学である。

 

それらについて考えることを最優先課題として意識していたならば、周辺環境の変化がたとえドラスティックでスピーディーであったとしても、それらは「計画された偶然」として心のゆとりを持って受け止め、自身のキャリア形成を適切に形作ることは十分に可能なはずだ。

 

私自身はいま45歳という年齢だが、この先も生きるであろう50年間を予想する前に過去50年を振り返ってみれば、どれだけ大きな変化が今後あったとしても驚きはしない。50年前である1960〜70年代は、戦後の復興からすっかり立ち直り高度経済成長時代に突入した右肩上がりの時代だった。

 

生産効率の向上や競争力の強化のため資本が大企業に集約され、サラリーマンという「雇用される働き方」が以前の45%程度から80%に達し更に伸びていった。今に至って2018年のサラリーマン比率は過去最大の89%となっている。

 

その前提はあくまで市場が拡大していることで、作っただけ売れ、頑張って働いただけ収入が増えるという約束のもとにあらゆるバランスが取れていた。働き方においては雇用されることの不自由さ、つまり満員電車や長時間の拘束や、夜間休日も含めたお付き合いや転勤・単身赴任などそれらに引き換えても得られる収入と生活の安定、およびそれに紐付く社会的信用というのは、いち個人としても十分に採算が取れているものとして受け止められていた。だから会社はそれらを前提にして人材を自由に獲得し活用することで成長を維持してきたのだ。

 

しかし、である。現実に目を向ければ国内の人口が減少に転じて数年が経つ。2050年の人口予測は1億人を割っていて、現在よりも25%も減少する。年々増加する空き家は850万戸に達し、その傍で生産緑地法における2022年の節目を控え、都市部の畑だった場所には土地の売れ残りを怖れて次々とマンションが建設されている。GDPの高い割合を占める建設業を支えるため、政府機関が進んで不動産投資信託を税金で買い支えることで形の上では好況を維持している。

 

市場は確実に縮小していく現実が容易に想像できるのに、それを受け入れないかのような涙ぐましい努力を国や企業はこれまで続けてきたのだ。しかしここに来て経済界から「終身雇用はもはや維持できない」と表明することの意味は、その前提として置かれてきた社会の状況全てが崩れていくのですよ、もうその道は避けられないのですよ、と言っていることに等しいと理解して間違いではないだろう。

 

そして大切なことは、それは決して不幸なことではないということだ。低成長社会は憂うべきものではなく、モノの価値にきちんと向き合い、必要なものを必要なだけ得て、他者と不要な競争をしなくていい、そういう質的に満たされた社会を創るチャンスだからだ。

 

これまで局所的にはパーマカルチャーやスローライフや様々な言葉で持続可能な社会づくりが必要だと言って実行してきた人たちがいたがそれはあくまで一部で、社会全体としては高度経済成長の亡霊をずっと追い続けてきた。それが昨今はSDGs(持続可能な開発目標)に代表されるようなサステナビリティについての理解が広まり、社会が目指す方向が量的なものから質的なものへと既に変化が始まっている。

 

例えば24時間営業が当たり前とされているコンビニエンスストアが人員不足でやむなく夜間休業したことに対して取られた企業の不適切な対応は、あっという間にそのトップの首をすげ替える必要のあるところまで追い詰められた。それは社会に期待するサービスと私たちの労働という、表裏の事象を一連のものとして捉え議論できるごく普通の人々が増えてきていることの証でもあり、喜ばしいことなのだ。

 

さて、終身雇用の終わりは遠からず現実のものとなっていくだろう。私たちはいま、何を考えて行動するべきなのだろうか。その一律の答えは無い、ということが最大のポイントのように思っている。これから私たちが迎える社会というのは一本のレールに皆が行列を成すのではなく、それぞれが自分にとって適切なレールを新たに敷くことが必要な時代であるからだ。

 

そう考えると、働くことの計画やキャリア形成を自分が属する組織に委ねることのリスクは自然と認識できる。つまり、組織は状況が変わればそれらを容易に放棄する、せざるを得ない可能性が常にあり、そもそも組織が提供してくれるキャリア形成のチャンスは人生全体のごく一部の時期についてでしかない。

 

本来キャリア形成の責任は個人にあり、自分自身よりも自分の未来を案じてくれる人は世の中にはいない。真摯に自分自身に向き合いこれからの「はたらく」を考えたとき、心から自分が社会で果たしたい役割は何なのか考えるスタートラインに立つことができる。

 

終身雇用の終わり、という経営者のメッセージはこれから私たちが目指すべき質的な社会のあり方を考え、そして主体的なキャリア形成の価値と必要性にはっきりと気付かせてくれるとても貴重な機会として受け止めていきたいと、私自身は考えている。

 

 

【開催案内】World Cafe & Presentationを徹底的に学ぶ日

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近年、人が集まる様々な場づくりが工夫され「ファシリテーション」という概念が共通認識として浸透してきました。同時にその設計を手掛けるファシリテーターの役割を目指す方も増え、様々なツールやフレーム・技法が確立し、場の立体化に大きな役割を果たしています。

しかし一方で、参加者が安心して自己開示し有意義な意見を交わせる場を生み出すには、単にそれらの技術を知り実行するだけでは困難であることも事実です。一見工夫されているシナリオにも関わらず消化不良の感を抱いたり、あるいはファシリテーター自身の言動に違和感を感じる場面に接した経験を持つ方もいらっしゃることと思います。

そのような背景を踏まえ、今回はファシリテーターに真に必要な「問いの力」および「表現スキル」に焦点を当て、午前・午後の二部構成で学びます。まず午前中は場づくりの手法として広まってきた「ワールドカフェ」の進め方を体験しながら、場づくりにおける参加者相互の対話効果を最大限に引き出す「問いの力」について習得を目指します。

午後はいま一度基本に立ち戻り「伝わるプレゼン」の話し方について、心のありようと技術の両面から学びます。話し手としての「マインド、視線、ジェスチャー、間の取り方」など、質の高いファシリテーションは基礎的なプレゼン技術に支えられてこそ成り立つことを体感いただき、それらの習得を目指します。

講師・研修ご担当者や学校・教育関係者、地域での課題解決に関わる方や、今後それらの役割を目指す方など、ファシリテーターとして質の高いスキルを習得し、場づくりの可能性を広げたい方にご活用いただけば幸いです。

*本講座はnonowaラボの連続講座「ファシリテーションの教室」第2・3回分として実施します。

日 時:2019年6月1日(土)10:00~15:00 (9:45開場)
【午前の部】ワールドカフェのすすめ方 10:00~12:00
【午後の部】伝わるプレゼンの話し方 13:00~15:00
12:00~13:00は昼食休憩

会 場:nonowaラボ 国立(国立市北2-37-8 プログラボ国立内)
JR中央線国立駅nonowa口より徒歩3分
https://www.proglab.education/school/kunitachi.html

定 員:16名(先着順)

参加費:16,000円/1日 *午前or午後のみの受講も可能です(8,000円/回)
学生割引有(各回▲1,000円)

申 込:専用フォームよりお手続きください。
https://goo.gl/forms/TphD2SC5IcoxSHxp1

Facebookイベント: https://www.facebook.com/events/2211802422237175/

問合せ:スキルノート 芦沢 skillnote111@gmail.com

主 催:はたらくを楽しく創る スキルノー

講師プロフィール:
芦沢 壮一(あしざわ そういち) スキルノート 主宰/ファシリテーター
1997年一橋大学社会学部卒(教育学専攻)。金融機関に入社後、人材開発部門でビジネススキル研修の開発・講師など企業内教育の推進に携わった経験を活かし、2013年より複業フリーランスとして自治体や非営利団体・企業等との連携による公開講座や研修を実施。専門はコミュニケーション、ファシリテーション、キャリアデザイン。これまで約200回の講座や対話機会を通じ様々な形のファシリテーションを手掛け、場づくりの可能性を広げている。