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助走は、長すぎてはいけない

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何かモノゴトを始める時に、とても慎重な人たちがいる。考えられうるすべての障壁を取り除いて、全てのルールに反していないことを確認して、周囲の全員の承認を得て、徐々に外堀を埋めていく。

 

それでも、すぐには行動しない。将来的な環境変化とか、資金調達の見通しとか、始めた後のメンタル面での負担だとか、家事育児との両立、家族や地域の理解、気になることが次々と出てくるからだ。

 

その一つ一つがとっても気になるので、それらの不安要素が取り除かれるまでは決してスタートを切らない。自分自身の専門スキルが未熟で不安なので開業セミナーに行く。既に独立開業している知人をランチに誘い、苦労話と成功話を聞く。本屋さんの自己啓発書コーナーで自分を奮い立たせる本を手に取り、数冊買ってみる。そうして、自分を磨きその時に備える日々を過ごし、半年が過ぎ1年が過ぎ、2年3年があっという間に過ぎていく。

 

モノゴトを始める時は、助走は長すぎてはいけない。

 

陸上競技走り幅跳びの助走が1kmもあったら、満足な結果は得られない。助走距離が適切な短さだからこそ、トップスピードを跳躍距離に置き換えることができるのだ。

 

私たちの人生設計も同じ。現状を維持することに物足りなさを感じ、いずれ来る将来に漠然とした不安を感じ、今何かをやらなければと心の奥底で気づいたならば、今すぐに助走を始め、そしてすぐに踏み切ってみることが必要だ。

 

インプットとアウトプットの順番を間違えている人たちが大勢いる。知識やスキルを自分のヨロイのように身にまとうためにインプットにいそしむのではなく、まず先に行うべきはアウトプットの方なのだ。

 

なぜなら、自分が発信者となって初めて世の中が必要としている情報の質に気付くことができるからだ。自己実現というのは自己満足では成立しない。相手が喜んでこその自己実現、だからアウトプットに重きを置くべきなのだ。自分が未熟かどうかは相手が判断することで、それは時間が解決してくれる些細な問題に過ぎない。

 

それでもなお変化することを恐れるならば、現状の中でどのように工夫して最小限の影響に留めるかの算段を考えた方が良い。それをけなしているのではなく、それも生存競争における一つの戦略だからだ。

 

いや、やはり自分は変化を求めたいのだというならば、モノゴトを今すぐ始めよう。私たちは無意識のうちに正常性バイアス支配下にあり、どんな災難がすぐそばにやってきても「自分は大丈夫」と最後の瞬間まで信じ続けることができる生き物だ。それが嫌だ、ということならば迷いなく助走を始め、そして踏み切る以外の選択肢は見当たらない。

 

年末を迎え、そして新たな年を迎えようとしている。新年がどんな一年になるかは、自分自身の日々の小さな選択と行動が最も影響を与えることができる。そんな自由で幸せな時代に私たちは生きているのだ、と感謝しなければいけない。

 

助走は、長すぎてはいけない。

共感しチャレンジする皆さんを応援します。

 

 

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