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上司に"No"を伝える重要性

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仕事に、上司にどのように接するかは、永遠のテーマですね。この記事を読んで、感想も含めて私なりの考えを少し書きます。

- 尊敬する上司に教えてもらった、「仕事を任されたら何をすべきか」8箇条 | Books&Apps

この記事は、"その仕事"に取り組む前提で「どうやるか」というワークマネジメントの観点で書かれたものです。もちろん、読み書きPCスキルの延長線上ある、特に仕事の経験を始めたばかりの方には必要な基礎スキルなのかもしれません。

しかし大切なのは「どうやるか」より「何をやるか」に意識を集中することだと私は考えています。言い換えると、何をやらないかを決めるということです。例えば上司から仕事の指示があった際には、

"その仕事の目的は何で、どんな根拠に基づいた重要性があるのか、想定される効果は何かを確認した上で、やるかやらないかを決める"

というプロセスを経るということです。上司の指示が常に正しいとは限りませんし、お互いの知恵をすり合わせることで取り組むべき内容を研ぎ澄ますことができます。上司は部下について労務管理のマネージャーですが、個々の仕事については対等な立場で意見を発言し聞く姿勢が必要ですし、それは部下も同じです。ただ指示を鵜呑みにして「かしこまりました」と言う人は本当の信頼を得られないものです。

部下が上司に対してYesやNoの意思表示をすることが日常的にフラットに行えるのが良いのですが、特に「No」を伝えることを継続することが必要です。Yesの返事というの現状や提案を承認する形になるので、本人が意見を言ったつもりでも相手にはそのように受け取られず、ああ同意なんだなという弱い印象に留まります。YesではなくNoにこそ、本人が意思を伝えたいというサインとして相手に伝わります。その蓄積が、ああこの人は自分の意見を持ち、相手に主張するひとなんだなという存在感につながっていきます。

さてこのように依頼された仕事について議論を交わした結果、「この仕事はやらない」という選択が数回に一回は発生することになります。必要だと思ったけど今は優先順位が低いことに気づいた、アプローチを変えれば簡単な手続きでその仕事の効果と同じものを得られる方法に切り替えた、本来それ自体をやめるべき不要なプロセスだった、上司でも自分でもなく依頼すべき最適な人物を見つけた、等々。肌感覚では4つに1つ程度は慣習的にやっているだけで不要なことや、シンプルで新たな技術や方法に置き換えショートカットが可能なことが存在しているように感じます。

そうした検討のプロセスを経て生き残ったものこそが、自分が今取り組むべき大切な「本当の仕事」であるはずです。それらの仕事を一年を通じて蓄積していくことで、盲目的に取り組むこととの明確な乖離が生まれてきて、本人にとっても組織にとっても得られる成果の質が高まります。走り出す前に、何をやるのか・やらないかを判断することに十分な手間をかける意識を大切にしたいと私は思いますが、皆さんはこの記事を読んでどのようにお感じになったでしょうか。

ずいぶん以前に耳にしたフレーズをご紹介して終わります。

「間違ったことを正しくやることほど、無駄なことはない。」



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