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サラリーマンを日給制にすると働くモチベーションが高まるのでは? という考察

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スキルノートの芦沢です。5月病、という言葉の通りアンニュイな気持ちを引きずったまま、月末最終日になりました。原因不明なんですけど、5月はどうも気持ちが乗らない日々でした。何なのでしょうね、5月病。

 

さて、サラリーマンの複業起業を提唱している立場ではありますが、やっぱり片方だけ(複業起業)が充実すれば良い、という話でもないなぁと思っています。サラリーマンの仕事におけるモチベーションはコントロールがなかなか難しいのは事実。複業起業による仕事はそもそも好きで始めていることだし嫌な仕事は断る選択肢があるので、人間関係も含めてメンタル的には良好な状態が保ちやすいように感じています。

 

それに対してサラリーマンの仕事は短期的な変化が少ないとか、中間層の場合は指示命令に従うことと部下育成の板挟みで疲れ果てたり、なんでこの仕事してるんだっけ? と我にかえる瞬間は誰しもあるはず。生活のためとはいえ、365日高いモチベーションを保って勤務するというのは、よほど忠誠心の高い社員でない限り難しいですよね、実感として。

 

そこで、仮に「出社したら2万円貰える」みたいに日給制にしてみたらどうか? というのがモチベーション観点からの思いつきアイデアです。

 

・どんなに気持ちが乗らない日でも

・雨が強くて通勤が面倒な日でも

・前の日のお酒が残っていて辛い日でも

→今日行けば2万円貰える、行かなかったら貰えない。

 

としたら、自分の意思として「稼ぐために行くか、2万円欲しいし。」という割り切りというか、選択的で主体的な行動意識に変わるように思います。

 

逆に、

・気持ちが乗らないから行かない

・雨に濡れたくないから行かない

・二日酔いだから行かない

という選択もOKで、2万円要らないから行かない、今日は仕事しない! というこちらも選択的で主体的な行動意識で休むので、引け目を感じることも少ないはず。(周囲も、明らかに2万円の権利を放棄している同僚を責める気持ちは薄れる)

 

それでは職場が成り立たない、そんな理由で出社したり休んだりするのはけしからん! という声もきっとあるでしょうが、あまり気にならない要素だと考えます。なぜならサラリーマンの労働意欲の根源は、「生活費のために労務を提供しその成果への対価を得ること」に他ならないからです。

 

やりがいとか出世とか達成感、あるいは社会への影響や他にもさまざまなモチベーション要因はあるのですが、それらは複業起業をしている方々にとっては複業側で十二分に満たされているので、ことサラリーマンとしての仕事には必要ありません。(俯瞰的には、会社は組織の仕組みを効果的に維持する上でこれらの要素を取り込んで活用しているに過ぎないのです。)

 

そもそも、サラリーマンの仕事でモチベーションを維持し辛い要因は、労務と対価の関係性が不明瞭なことにある、と私は考えています。何となく出社して、何となく役割をこなし、何となく会議や調整や資料づくりをして、何となく外回りをして、それを何日か繰り返すと毎月決まった日にまとまった額の給与が銀行口座に振り込まれている。いったいどの部分の仕事が幾らの報酬なのかまったくわかりません。 

 

それに対して複業起業の仕事は業務要件と、それに対する報酬が明確です。Aの仕事を引き受けていつまでになにをしたら、幾ら貰える。そして、感謝される。労務と対価の関係が明確ですので、その仕事をやるモチベーションがはっきりしています。

 

戻ってサラリーマンの働き方ですが、業務単位に価格を設定しても面白いのでは、とも思います。

 

・この会議で一回発言したら200円

・提案書を一つ書いたら1,000円

・難しい役割を自分から担ったら3,000円

 

のように、一つ一つの業務に価格をつけ、取り組んだ人が日給にオプションとして加算される。そしたらやりたい人が仕事を取り合うので、嫌々押し付けられることは減るはず。難易度が高く不人気な仕事は、価格を上げれば良い。すると需給関係で手を挙げる人が出てくる、という枠組み。

 

日給制の支払い方法はできるだけリアルな方がモチベーションに直結するので現金支給でもいいですが、流石に毎日お札が飛び交うのはセキュリティーやら何やら大変でしょうから、例えば退社時に会社のゲートをくぐると電子マネーの残高がピッと2万1,500円増えて、ああ今日はこれだけ働いたな、稼げたなと小さな満足感を得られるわけです。

 

と、そんなアイデアを思いついて帰りの通勤電車で書き留めた5月最終日でした。明日から6月、気分一新して日々を楽しみたいと思います、おしまい。