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今年もお願いします、の裏側にあること

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スキルノートの芦沢です。今日は「研修講師」の立場として嬉しいことを書いてみます。

 

たいへんありがたいことに、春先から今頃になると昨年お世話になった主催者の方から「今年も講座/研修をお願いできませんか?」とご依頼いただくことがあります。

 

これは、もの凄く嬉しいです。もちろん、新規のご依頼も新たな機会と出会いをいただけるので、新規開拓という経営視点ではとっても大切なのですが、リピートのご依頼は意味が少し異なります。

 

1.昨年、人づての紹介や評判を聞いて依頼してみた

 

2.実際に講座、研修を実施してみた

 

3.主催者の期待した内容と一致し、受講者の反応も良かった

 

4.また今年も検討したけど、同じ人に依頼してみようとなった

 

おおよそこのような流れで、ご依頼に至るのだろうと思います。肝心なのは3.と4.の間です。

 

企画者の立場からすると、たとえその内容が良かったとしても、2年続けて同じ講師を呼ぶよりも、新たにほかの切り口で「動き」をつけたいのが自然です。私自身も過去に企業の市民向け講座の運営担当をしていましたが、次から次へと新たな「候補者」を見つけることが仕事の一部でした。

 

10年間関わったその講座シリーズで、2年続けて依頼したのは累計約100人中おそらく2〜3人だけ。講師の「顔」を変えた方が集客効果や学びの幅が広がるからです。それを乗り越えて依頼した2〜3名の方々は、内容はもちろん話し方や熱意、あるいは時間を経ても劣化しない何かを伝えてくれた人たちでした。

 

いまの自分の話に戻すと、私自身はまだそれらに応えるだけの要素・コンテンツをご提供できていないと思います。でも、リクエストをいただけたのはなぜか。

 

・昨年の受講者の皆さんが、通常を上回る良い反応や満足度を主催者に示してくれた

 

・昨年の受講者の皆さんが、講座からしばらく経過しても冷めることなく、実際に行動した

 

・昨年の開催後、受講者から話を聞いた第三者から内容への関心を示された(私も行きたかった、等)

 

きっと、こういう事があったからなのだろうと思います。つまり、何よりも影響力があるのは「目の前にいる受講者」であるということ。講座/研修の当日は何よりも目の前にいる受講者の皆さんが心から満足し、エネルギーを得て、楽しく挑戦しよう! と感じてくれるよう、全力で努めることが大切なのだろうと思います。

 

これは、オンラインセミナーではおそらく起きづらい現象です。同じ空間を共有するからこそ、目の前にいる相手の納得感、違和感、満足感などを表情や体全身で受け止めて、理解することができます。

 

そういった機会を一つ一つ経験させていただきながら、1年・2年と「今年もお願いします」をいただけるたびに、昨年の受講者の皆さんの表情を思い出します。そして、今年さらに深い気づきや感動を共有するにはどのような構成が良いだろうか、今年はお越しになる皆さんそれぞれが求めていることは何なのだろうか? と一人頭の中でシミュレーションを繰り返します。

 

それは、研修講師の立場として、私にとってこの上なく幸せな時間です。

 

深い感謝を込めて、また次の講座に向けて備え、受講者の皆さんと向き合う時間を大切に過ごしていきたいと思います。