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物事をわざわざ野球に例えてはいけない

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「全員野球内閣」という言葉を聞いて、まぁその昭和的な響きはそれとして、普段から気になっていることを思い出した。

 

マネジメントに関わっている40〜50代以上の男性というのは時折、いや人によってはそれ以上の頻度でよく、相手に物事を説明したり伝えたりする際になぜか「野球」に例えるフシがある。

 

 

・来た球をとにかく打て

・常にフルスイングだ

・変化球に対応しろ

・今は9回裏ツーアウト満塁だ

・攻守交代だ

・エラーを恐れるな

・牽制球を投げろ

・ストライクゾーンを広く持て

・どこでも守れるようにしておけ

 

 

伝わらないから。残念ながら確実に伝わってないから。だいたい最近はプロ野球中継をじっくり見る、という娯楽は一般的でなくなったし、余程のファンでない限りナイター観戦には行かない。

 

年齢層が若いほどサッカー比率は高いし、高校野球が話題になるのはプレー以外の高校生ゆえのドラマとか、選手のごく個人的な魅力による部分が大きい。野球ルールや野球そのものを知っている人は年々少なくなっていて、例え話にされても余計にわからない、という人が実は多いのではないかと推測している。

 

そもそも「例え話」というのは難解な話題を理解しやすく伝えるための工夫であって、

・身近なものに置き換える

・シンプルなものに置き換える

・特徴的なものに置き換える

ことで、本来伝えたい内容の主旨が変わらない範囲で、相手の理解を助けることが目的で、言い換えるなら「ピンと来る」ことが必要だ。

 

だから「全員野球」と言われてもピンと来ないし、じゃあ「全員じゃない野球」もあるのだっけ、とか「全員サッカーではダメなの?」など、突っ込みどころ満載である。

 

などと思いを巡らせていたら、同じことを思っている人がどのくらいいるのか気になって仕方ない。そして、挿し絵の「いらすとや」さんにはたくさんの野球イラストがあった。何とも言えない気分である、おしまい。