skillnoteのブログ

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ブログ開設からちょうど5年で170記事になったので振り返ったこと

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スキルノートの芦沢です。写真は、お正月に訪れた浜松〜豊橋間にある表浜海岸です。澄み渡るような青空と海の色がとっても素敵でした。(満潮で残った海水がまだ陸側の砂浜にも残っている、珍しい光景でした)

 

文字数へのこだわり

さて「skillnoteのブログ」を書き始めてからちょうど5年になります。遡ってみると、2013年2月26日に最初の記事を書き、それから合計で約170記事になっていました。おおよそ1ヶ月に3本ペース、まぁのんびりとしています。とてもブロガーを名乗れるレベルではないですね。

 

でもたった一つのこだわりは、書くなら最低でも1,500字、できれば2,000字オーバー、と自分に課していること。なかには短いものやイベント告知も混在していますが、「自分の考え・モノの見方」についての記事には相当にこだわりを持って、一定のボリュームと質を維持するよう努めています。

 

スマホ文化になりテキスト情報は右から左へ、ただただ大量の情報が消費されていく日々。その中にあっても伝えたいことを伝えたい相手に届けたい、そして心に残るフックを持ちたいと願うのならある程度の字数をきちんと書き切るスキル、1,500〜2,000字で描く世界を自分で作れる技術を持とう、といつからか決めました。それが、大量消費される短い情報の渦に対する差別化にもつながります。

 

発信者になることの価値

そのおかげか、本当に少しずつですが定期的な読者の方が登録して下さったり、検索経由で読んで下さる機会が増え、最近は1ヶ月に1万人くらいの皆さんに読んでいただくようになりました。過去に書いた記事を知らぬ間にSNS上で引用いただきページビューが突然伸びる日もあります。特定のキーワードではgoogle検索の1〜3番に表示される記事も幾つか出てきました。SEOなど全くやっていませんが、価値を認めていただくことは素直に嬉しいです。

 

この、ブログという小さなメディアを書くことで私が認識したこと、そして伝えたいことは「自分からアウトプットし発信者になること」の価値です。

 

最近、初対面の方と名刺交換をする際に「ブログを書いている方ですよね」「以前に○○の記事を読んで共感しました」と言っていただけることが増えて来ました。それはどんな褒め言葉よりも嬉しいことです。なぜなら、一つ一つの記事で伝えたいことは自分の魂の分身のように感じているからです。それを肯定的に認めて下さった、あるいはその人の何らか役に立った、という事実は何よりのエネルギーへと変わっていきます。

 

文字化する意味

「何かに気づいている、知っている」「頭の中で考えている」ことはとても大切ですが、それを「誰もが確認できるように文字化して表現する」こととの乖離は大きい、と私は考えています。

 

例えば、何らかの記事や意見に対して「あー、それ知ってる、○○だよね」「それは違うと思う、△△だよ」という種類の発言は悪くはないのだけど、あくまでも最初の提示あってのもので、他人が作った会話の流れに乗っているに過ぎません。アンチテーゼを唱えるのは誰にでもできることであって、常に価値があるのは自分自身がゼロからテーマ出しをすること、なのです。

 

発信者になる、ということはリスクも伴います。360度に配慮した意見というのはなかなか難しく、それでは何を伝えたいのか焦点がぼやけます。主張の観点が斬新なほど、今までを正しいと信じて疑わない、多くの見えない相手と議論を交わすことになります。

 

お腹の底の方でグッと堪えて、それでも自分が信じる新たな切り口、考え方を伝えながら、社会に少しでも良い影響を与えようという試み。意見の異なる他人と上手にコミュニケーションを取りながら、しかし既存の情報にはない新たな光を生み出すこと、それこそがアウトプットする価値であり発信者となる醍醐味なのです。

 

顧客コミュニケーションの場

日々に視点を戻すと、普段の講座などで起業や複業を目指す方から「やっぱりブログって、書いた方がいいですかー?」というご質問をいただくことがあります。

 

もちろん、書いた方がいいです。いや、何かを生み出したい立場なら書くべきです。逆に、ご自身の商品・サービスに何の説明もなく、お客様が目にした瞬間にためらいなく購入いただける自信があるなら、不要かもしれません。しかし実際にはスモールビジネスの立場で、大資本により大量生産されている安価で一定の質を持っている商品と、その魅力だけで戦って勝ち続ける見込みはありますか? という問いが常にあります。

 

ご自身で起業した小規模事業者の皆さんにとっては、生み出す商品・サービスに込めた「ストーリー」こそが実は最も大切な要素です。割安な価格設定やバリエーションや潤沢な在庫が用意できなくとも、ストーリーに共感するからこそお客様は幾多の情報の中からオンリーワンの輝きを放つその商品を見つけ、購入しに来て下さいます。その説明を、心を込めて日常から丁寧に発信することこそが、お客様が満足して購入いただけることにつながります。だからブログは、その機会としてとても有効だと思うのです。ですから、ご自身の想いを正しく伝えるためにある程度のボリュームで、長い文章に世界観を描くことが大切なのだと、私は考えています。

 

ブログはコンビニの看板

世の中には様々なブログの技術、執筆のノウハウは溢れています。それらを信じることも良いですし、自分なりに仮説を立てて実行してみるのも良いと思います。いずれにしても大切なのは、その考えに従って実行すること、続けていくことです。

 

「ブログはコンビニの看板と一緒」なのだろうと思います。看板に明かりが灯っていなかったら、お客様は閉店したのかな? と感じます。ブログも、決して毎日でなくていいです、自分なりのペースでしかし途切れることなく継続しておくこと。そうすれば時折たどり着いてくださるお客様は、ああやってるな、また今度寄ってみよう、と思ってくださいます。

 

それは現時点で自分のビジネスがあってもなくても、必要なことかもしれません。人生100年時代、大切なのは自分がどんな人で、何を提供できるのかを相手に伝えられる技術、手段です。ブログはそれを実現させてくれる、とても便利なものだと思います。

 

 

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