skillnoteのブログ

プレゼン技術、多様な働き方、パラレルキャリア

10人中9人が理解し難い話にこそ価値はある

f:id:ASHIASHI:20170425081229j:plain

当ブログが題材としているテーマは見る人によっては、あるいは見方によっては面白くもない小難しい話題ばかり、という印象かもしれません。

しかしとある時に目を留めた書物に書かれていたのは、

10人中9人が理解し難い、取っ付きづらいテーマにこそ価値はある」

なんだそうです。

つまり、皆がパッと見て共感する、あるいは賛同や批判ができるテーマというのは既に一定の議論が世の中でなされていて、それに対する個々の立ち位置や選択肢もある程度整理・提示されている、成熟した分かり易いテーマということになります。

それぞれがスタンスを取りやすいので、誰でも議論に参加できるわけです。切り口が明確であれば持論自説との関連性や、オリジナルの意見も出しやすく、主張も反論も容易です。

他方、まだ課題として世の中で十分に認識されていなかったり、取りうる選択肢が明確でないものというのは、それぞれが実体験や仮説、自頭を回転して論点整理し「自分の意見」を形作る必要があります。

それは大変なことなので、一読してコメントをサラッと入れたり返信したりシェアして意見を加えたり、といったことには向きません。結果としてそれらは理解されづらく反応が見極めづらいテーマ、ということになります。

ブログ運営の目的は人によりますので、不特定多数の方にできるだけたくさん訪れて欲しい場合には、このようなテーマ選定は向かないでしょう。

反面、何らかの意図や目的を持って、詳細まで相手(読者)のイメージを明確化している場合、例えばどんな家族構成でどんな生活をしていて、どこに住んでいてどんな消費行動や価値観で過ごしている何才くらいの男性/女性、といったペルソナを定め、その人たちにどんな影響を与えたいかが明確であるならば、それは10人のうち残り1人が考えつつある思考の中心にグサリと深く刺さるテーマへと変貌するはず、と考えています。

私自身はまさにその後者を想定したコミュニケーションの窓として、このブログを書いています。先日10年ぶりに再会した方から開口一番「実はブログ読んでます。芦沢さん(筆者)はブログ記事を通じ何をされたいのですか?」と問いかけられました。

それは実に良い質問だと素直に思いました。何をしたいのか、という実世界のゴールイメージがあってこそ、バーチャルなwebコミュニケーションが活きてくるからです。

この記事はまさにこの質問を投げかけてくれたその方に対しての回答、として書いています。10人に1人どころか100人に1人に刺さるかどうかなのかもしれませんが、リーチの母数が1万人になれば対象は100人です。100人の心に深く刺さりそれぞれが個々の考えを加えながらインフルーエンサーとして周囲に投げかける行動を取ったならば、小さな半径で社会が変わる契機になります。

働くこと、生きることのバランスと柔軟なキャリア形成のあり方について伝え、行動する賛同者を一人ずつ増やしていくことがこのブログを書き始めた時の目的で、それは今も変わりません。引き続き、10人に1人へ届くメッセージを発信し続けていこうと思います。