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子どもの主体的な成長のため大人が知っておくべきたった一つのこと

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「子どものための自己紹介のコツ」講座を先週末に開催し、11組のお子さんとその保護者の皆様にご参加いただきました。

 
これは自分を相手に伝えること、伝わることの純粋な喜びや楽しさを知って欲しいと願い、昨年度から続けている取り組みです。
 
講座を終えた後のある風景と私の考えていることを、今日は少しお伝えしたいと思います。
 
講座終了後、それぞれの表情
とっても楽しかった、面白かったよと親子で笑ってお帰りになる方々の一方で、時折親子で異なる表情をお見せになることがあります。
 
人前がすごーく苦手なお子さんが、やっと解放されたとばかり逃げるように立ち去るのを、待て〜!と追いかけるお母さん、それはそれでOKです。
 
必ずお子さんの頭の片隅に、気づきのカケラが残されています。将来のその時を気長に待つのみです。
 
子は満足、親は不満・・・?
少し気になるのは、お子さんは笑顔でとても楽しんでくれたように見える反面、やや物足りない感じの表情でお帰りになる保護者の皆様。じつは毎回、数組はいらっしゃいます。
 
期待していた内容と違った、もっと明確に成果を感じ取りたい、よりハッキリとやり方を指導して欲しかった、うちの子どもは理解していたのかどうか・・・。そんなお気持ちでいることでしょう。アンケートにもお書きいただくことがあります。
 
私自身まだまだ完璧には程遠い講義と思いますので、お子さんにより楽しんでいただき、また真の気づきを得てもらえるよう努力を継続して参ります。
 
しかしながら、親の不安を満たすだけの、形だけの講義は今後も行うことはないでしょう。どういうことか、ご説明します。
 
楽しみながら学ぶことの価値
この講座の主役はあくまでお子さんです。親の知らない、子どもの成長の一端をほんの少しお手伝いしたい、それによりお子さん自身が何かのキッカケや自信を手に入れ、将来的に他者とのコミュニケーションを自ら楽しめるようになることを、目指しています。
 
そして「楽しむことは、学ぶこと」という理解を、ぜひ親子で共有して欲しいのです。主体的な成長は苦痛ではなく、楽しみの中にこそあります。楽しみながら学ぶことこそ、継続的で主体的な成長に最も必要な要素なのです。
 
前時代的な、苦労してこそ実力が〜という妄想が何ら合理的な成長につながらないのは、最近社会の認知を得てきたスポーツにおいてはもとより、学業やコミュニケーションにおいても同じものと考えています。
 
ですから、講座からの帰路はお子さんが自分から話すまで、親からアドバイスを加えたり、ましてやダメ出しなんか決してしないで欲しいのです。
 
真の成長は「内発的な動機付け」による
大人も子どもも全く同じ、真の成長は内発的な動機づけ以外にはなく、外部からの影響はあくまで補完的なもの。アドバイスは時にはノイズですらあることを、たとえ親と子の関係であっても同様だと、理解することが必要です。
 
親子といえど別人格で、子は親の所有物ではありません。子どもを一人の独立した人間として接し、本人の感覚や判断を最大限尊重することが、親が果たしたい大切な役割なのです。
 
私がこの講座を通じて行っている本当の目的は、子どもたちの支援を通じ保護者の皆様へ今述べたようなメッセージを伝えることであり、またその先にある社会を変えることにあります。
 
やや、大それているかもしれません。しかし気持ちに偽りはなく、まず自分が影響を与えることのできる半径から始めているのが、この取組です。
 
一方的で過度な教育は虐待と同義で、子どもたちを深く傷つける可能性があります。それは自分自身の体験から、確信を持っている事実でもあります。
 
地域の誰もが、支援する役割
そして、子どもの学びを支援する役割は親や学校教師だけではありません。子どもたちが社会で日々関わる全ての人々が、先生です。
 
通学路にいるシルバー世代のボランティア誘導の方々、コンビニの店員さん、自宅にかかってきた電話の相手、図書館の貸し出し係の方、公民館で出会った人形劇の公演者、などなど。私もその中の一人として、地域のお子さんたちに日々関わっています。
 
直線でなく曲線。規則的でなくランダム。ピッタリよりバラバラ。そういう予定調和とは対極にある事実や人間関係こそが、社会そのものの実態だと思うのです。

子どもたちは少しずつ、自分で考え判断し、行動することを覚える。主体性を身につけていく。そんなことを地域で私たちが、皆で少しずつ伝えていくことができたら、きっとより良い社会になっていくのでは、と日々思うのです。
 
「子どものための 自己紹介のコツ」はそんな想いで発案し、形作ってきました。これからもさまざまなご意見をいただきながら、より良い場作りを続けていきたいと思います。

今日は、私なりに感じていることをお読みいただき、ありがとうございました。ぜひ皆さんの感想、お考えもお寄せください。それぞれに異なると思います、それが良い社会を創っていく上で大切なことだとも、思っています。



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