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キャリアの中心に「仕事」を置くのはそろそろ止めた方がよい

キャリア形成の中心に何を置くか。そりゃ仕事でしょ、それ以外何があるのという声はあるし、その気持ちもわかる。かつての私自身もそうだった。身を粉にして深夜まで働き、その結果得られた成果が自分自身のキャリア形成に寄与するものだと信じて疑わなかった。でも、それは違う。

話の前提として、ここで言う「仕事」とはカイシャ勤めなど組織に従事している人の役割を指す。起業家や個人事業主、また社会的事業に関わる人たちは少し違う。業を生み出すのは主体的なキャリア形成そのものだ。働きすぎ、使命感と生活のバランスなどの課題はあるけれど。

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本題に戻る。キャリアの中心に仕事を置く、というのは極論、キャリア形成をサボっている、手抜きしているのと同じ。組織の専門性や、ましてや人事異動や役割変更に自分自身のキャリア形成を委ねるのは、悪い意味でギャンブルそのもの。転勤が当たり前、という感覚はその意味で前時代的ですらある。

ゴールデンウィークに旅行や娯楽も良いだろう。しかし、会社が休みだから目一杯遊ぼう、という心理状態そのものが既に組織や仕事に従属的であることに、気づくことができるかどうか。働かされる人生、休まされる人生が面白いと思うなら、そのままで良い。それが嫌なら、自分で決めて変えていくことだ。

常に人生の中心には「自分自身」がある方が、長期的にはより多くの幸せを感じることができる、と考えている。主体的に稼ぎ、主体的に地域に関わり、主体的に家庭を担い、主体的に遊び、主体的に学び、主体的に休む。それらを続けることが、人生を自分の望む方向へ近づけてくれる。

繰り返すが、キャリアの中心に、人生の中心に仕事を置くのはもうやめた方が良い。仕事は人生を構成する要素の一部に過ぎない。また、そうでなければ、すぐに人生は仕事や組織や上司の言いなりとなってしまう、そんな性質をよく理解しておくことだ。

これらを実行するには、相当の覚悟と強い意思が必要だ。でも乗り越えることができたなら、身の廻りに仕事より遥かに大切なことが山のようにあることに、自分が果たすべき本当の役割の存在に、はたと気づくだろう。その時、私たちは人生をようやく自分のものとすることができるのだ。