skillnoteのブログ

プレゼン技術、ファシリテーション、多様な働き方

専門性を高めたいのなら、社名や肩書きを使わずに顧客を獲得せよ

働き方の変化が潮目を迎えている、それを深く実感しているこの頃です。

 
○○株式会社で管理職でした、部長でしたと言っても、それがそのまま活かせる組織というのは、その会社そのものでしかないのです。また、何らかの専門職であったとしても特定の製品やサービスに特化した知識を持ち合わせることと、それを他で応用できることとは別のスキルです。いずれも、組織から一歩外に出たらただの人扱いなんてことになるでしょう。
 
だから、自分が何らかの強みを持った、世の中から認められる専門家でありたいと願うなら「私は○○ができます、専門家です」とまず名乗ってしまうことです。そして名乗った以上、自分の責任としてその能力をひたすら高める努力をします。起業家や個人事業主だけでなく、サラリーマンも同じです。周囲に専門家と認められた人のところには、立場に関わらず様々な情報が、人脈が集まってきます。
 
その能力を高めるのに有効なのは、自分と異質の能力を持ち、何らか事業として動き出している様々な人たちに会い、話を聞くことです。同質性の中からは、何ら究極的な気づきは得られないからです。異質の相手との対話に慣れ、自分が何かを語ることができるようになれば、それは何らかの専門性が自身の内側に芽生えてきている証拠です。
 
そしてサラリーマンであれば、試しに「社名、肩書き」を使わずに、何でもいいので顧客を獲得することにトライしてみてください。給与収入ではない、自分個人の能力で顧客から対価を得てみてください。それがどんなに難しいことか、心の底から気づくはずです。
 
自分が何の専門家であるかきちんと棚卸しができているのであれば、何かを「売る」ことは出来るはずです。そのために有効なのは、自分が強みと考えていて世間に認めて欲しい能力を書き出す作業です。
 
誰しも状況に迫られて転職活動をする時は、必死にこの作業を行います。でも、それではやや遅いのです。自分自身が落ち着いていてゆとりがあり精神状態の良い時こそ、客観的な冷静な目で自分の蓄積した能力を正確に整理し書き出すことができます。
 
この「書く」という作業そのものに意味があります。頭の中で「自分はこの分野の専門家で、蓄積がある」とイメージしているのと、それを文章に書き起こして誰が読んでもその価値が伝わり専門性が伝わる状態であるのとでは天地の差があります。
 
しかしながらサラリーマンがそういうことを始めると、すぐに「起業?転職?副業?」と周囲はザワザワします。そういう画一的な価値観とは、さようならをする時代が来ているのです。
 
私たちは職業や役割があって個人の能力を発揮するのではなく、まず個人の能力を身につけ発揮することで職業や役割としての責務を果たすべきなのです。このほんの些細な順番が、その人の価値を大きく変えるものと、私は考えています。
 
*知人に、クラゲが大好きで専門家と言える程に極めている人がいます。仕事の役割ではなく個人として追求し、それは独立した一つのスキルと言える程です。自然と周囲にはクラゲを愛する人たちが集まり、その能力はきっと今後の人生を有意義に過ごすうえで大きく役立つことでしょう。
 
2017.11.9加筆修正
 
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