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増加中!?「境界性パーソナリティ障害(人格障害)」という病と、その対処方法

医学や社会の発達により、それまで見落とされていたある種の行動やちょっとした考え方の違いが、一定の水準を超え本人や周囲の日常生活に悪影響を及ぼすほどになった時、それは「病」として認知されます。それは本人と周囲が見えないストレスと戦うのでなく、事実を客観視して有効な対応を取ることが、お互いが日常生活をよりスムーズに過ごすことにつながるために必要なことでもあります。

 
異常と感じられるほどに攻撃的・感情的・否定的な行動を発作的に起こす病気

最近5年間程の実感として、対人関係において些細な出来事をきっかけに異常と感じられるほどに攻撃的・感情的・否定的な行動を発作的に起こし周囲を困惑させ、しかし一連の波が去るとまるで何もなかったかのように、他人事のように穏やかに自分を取り繕う人を見かけるようになりました。

私は異なる幾つかの場面で身近に、これに該当する方々との接点がありました。そんな人がいるんだよ、という話をすると案外多くの方が自分の身近にもいる、と同感いただくケースが年々増えてきましたので、実体験を含めてその実情お伝えするとともに、私たちが日々どのように接し、またどのように社会として対応して行くのが良いか考えてみたいと思います。

境界性パーソナリティ障害は精神科・神経科の疾病

まず「境界性パーソナリティ障害人格障害)」は厚生労働省も公式に存在を認めている精神科・神経科の疾病です。感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴とされています。以下リンクのうちB群に該当するものです。


周囲の人たちは、当初は性善説に立ち、体調が悪いのだろうとか、ストレスが溜まっているのだろうとか、本人を責めない方向で理解しようとします。しかし、発作のように「激昂」する場面が増えてきたり、周囲が寄り添おうと優しく接するほどにその程度が激しくなったりしていきます。なお、発病者の7〜8割が女性で、40代以上の中高年に多い病気とも言われていますが、まだはっきりしない面もあります。

「病気」と判断して実際に通院している人がまだまだ少ないことも特徴であり、問題です。性格や気分の問題で片付けられ、周囲がガマンして放っておくというケースが多いようです。

境界性パーソナリティ障害の行動特性

出典:境界性パーソナリティ障害境界性人格障害)の診断、症状、治療

上記の記事より、境界性パーソナリティー障害の行動特性と背景を幾つか抜粋します。

境界性パーソナリティ障害とは、感情をコントロールすることが苦手で、人間関係のトラブルを起こしやすく、自傷行為に及んでしまうこともある精神疾患

・感情のぶれが激しく、急に怒ったり、自傷行為に及んだりします。その感情や行動の激しさに、周囲の人が巻き込まれることも多いです。

・感情と行動が不安定なことにより、対人関係も悪くなります。対人関係がうまくいかないのは、相手に対する思い込みが強いことも原因になっている場合もあります。あれほど絶賛していた人を急にこき下ろしたり、反応が両極端になるのも特徴です。患者本人には自分が病気だという自覚が乏しく、相手が悪い、周りが悪いと思い込む傾向にあります。

なお、統合失調症と不安障害のどちらともつかない症状を境界性(ボーダーライン)と呼んだことが境界性パーソナリティ障害という名前の発端とされています。
(引用終わり)

私が身近に接してみて感じた特徴とほぼ一致しています(自傷行為は除く)。加えて、激昂した際の「言葉遣い」が異常なほどに汚くなり、吐き捨てるような表現をし、普通の感覚では2度と顔を合わせられないほどの言葉を相手にぶつけます。しかし感情が落ち着くと「そんな事は言っていない、私は常に冷静だ」と別人格のようになります。

また自分自身が正しいという想いが極度に強く、社会規範や道徳的な側面に反することに対して異常に執着し批判します。社会的な事件に対するTwitter2chでの「私的制裁」にも似た感覚です。そうして自分の優位性を保ちながら、相手を攻撃することを正当化します。

攻撃する特定の相手を定め、その人の悪い点が全ての人格だと思い込み、徹底的に攻撃します。また普段からその機会を探すように周囲を見渡しています。突然に激しく怒ることに、本人として恥ずかしさや後悔は無く、正しい行動だと心の底から信じているように感じられます。

どのように接するのが良いか


ベストな対応は本人が病気であることを認め、前向きに精神科・神経科を受診して適切な医療的な治療を行うことです。
しかし上記ブログにもあるように、生半可な対応では周囲は深く傷つきます。周囲の方はまず「自分が被害を受けない」ことに注力することが、残念ながら必要です。

関係を断ち切れる相手であれば、思い切ってそうすることは有効です。そのことにより自分自身を責めないで欲しいと、心から思います。相手は常にこちらを攻撃してくるのですから、当然にして必要な対処の方法と受け入れていただければと思います。

そして社会全体としてはまずこのような病気、境界性パーソナリティ障害の存在を共通認識として持つことです。私がこの記事を書いている動機もその一点です。病気への認識が広まれば、自然と患者自身と周囲にとっての選択肢がうまれてきます。

第一歩として、ぜひ周囲の方々とこのような事柄について意見を交わしてみてください。悩みから救われる方がいらっしゃるかもしれません。






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