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「最初の3年で仕事人生の大半が決まる」なんて真に受けてはいけない

春を前に、今年もこんな記事が話題のようです。


しかし僕は、正面から意義を唱えたい。そんなわけないだろう、と。

それは、あなたの個人的な成功のみを目的にしていませんか?そもそも成功の定義は経済的な側面や、有名になることだけなのでしょうか。

20代30代で経営者になり年収1億で、名前が売れてwebや雑誌に出て、それが成功・・・? だとしたらそれは前時代の価値観そのもの。不思議だなぁ、戦後70年をかけてそれは間違いだったと気付き始めているときに、何故だか若き"成功者"は自らの尺度にこれを当てはめようとしていて、時計が逆回転をしている感。

私は縁あって企業の新入社員教育に3年間、大学生の教育支援に7年間関わる経験をしました。個人差や年代差を乗り越えて共通に言えることは、誰しもがその本人特有の魅力・能力を既に持っているということです。

大切なのはその魅力・能力がいつ、どのような形で表面に現れ、発揮し、社会に影響を与えるかは、個人個人で全く異なるということです。

社会に出て3年間、ぼーっとしたっていいじゃない。エンジン回し続けるのは、心身のどこかを刻まなければ出来ないこと。それができる、という人は自分が恵まれていることを理解しなければいけない。

仕事を頑張れるというのは極論、本人の能力では無いのだと思います。仕事に打ち込める環境を周囲の支えと偶然によって得られている、頑張らせていただいているんだという謙虚さを受け入れた時、本当に質の良い仕事ができるスタートラインに立つ。

家族が病気だったり、老齢で介護が必要だったり、あるいは自分が体調崩したり、当面の生活費が必要で日銭を稼がなければいけないとか、皆それぞれに事情はあるもの。心配しなくてもいい、みんな口には出さないけど何らか心配事と向き合ってなんとか毎日をやりくりしてるのだから、水面下の白鳥の足のように。

社会人最初の3年の遅れは取り戻せない、なんて嘘だから安心して欲しいと思います。インターネット業界であろうと、どんな業界でもきっと同じです。いくら回り道をしても、何も後悔することはない。なぜなら人生は自分自身が満足するかどうかであって、他人との比較ではない。遅れや回り道なんて、そもそも無いんです。

僕なんか恥ずかしながら、40歳を境にようやくこれらのことに気付き、そして少しずつ想いを形にし始めています。たまに思うんですよ、あと10年早く気付いていたら、もっといろいろできたのに!と。でもそれは空想でしかなくて、今の経験を経た自分だからできるのだし、これから先に得られることもたくさんある。

それぞれの立場で、反論はあるかもしれません。ただお伝えしたかったのは、最初の記事のような"成功者"のことを脊髄反射的に「良いなぁ」と思ってしまう、誰の心にもまだ残っている薄っぺらい価値観とはもうサヨナラしませんか、ということ。都市から地方とか、消費より繋がりとか、食べることや生活することを丁寧にとか、せっかく動き出している良い流れ=誰もが社会の課題に向き合うという流れを止めないために。




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