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「NAVERまとめ」は思考回路を停止させる

こんな報道がありましたので、以前から感じている、NAVERまとめに関する問題点について触れたいと思います。

 
1.全体像が示されていない。
・情報をまとめるということは、対象とする案件の「全体像」をつかんだ上で、要旨についてポイントを絞り列挙することです。多くの「NAVERまとめ」は全体像が示されておらず、そこに掲載されている情報が全ての背景を反映しているかのように誤認されがちです。あくまでも書き手の知識量に委ねてしまう危険性が常にあります。
 
2.情報それぞれに抜け漏れ、ダブリがある。
・それぞれの情報のお互いがダブっている内容であったり、大切な要素がフォローされていないケースが見られます。ロジカルシンキングで言うところの「MECE」が成立していないと、整理された「情報」としての価値が高まりません。
 
3.読み手の思考回路を停止させてしまう。
NAVERまとめは、ある程度の情報「量」があり、容易に理解を深められたような錯覚に陥りがちです。webで検索してポジティブに情報のソースをつかみに行っても、結果的には受け身の情報収集になってしまいます。要は付けっ放しのテレビを見ているのとほぼ同じです。自ら考えたり疑ったりすることを止めて、思考回路が停止してしまいます。
 

NAVERまとめについての所感は以上です。別に恨みがあるわけでも何でもないのですが、情報の受信感度を弱めるサイトだなー、と以前から気になっていたので、訪問者数が月間1,300万人を超えたと聞き、驚いて一筆したためた次第です。
 
所詮娯楽情報がメインだからどうでもいいじゃん!という意見もあるかと思いますが、情報感度というのは恐ろしいもので一事が万事、日々の行動が自分のフォームを形作ります。

また、ちょっとした記事の執筆や提案資料の「引用」にはまだまだ向いていません。信頼度、と一言で言ってしまえばそうなのですが、根本的な情報の質が上記に記したように低いことが、何よりの理由です。それなりの立場にある方でもwikipediaを引用元にしていて驚いたことがありますが、NAVERまとめについても某有名ビジネススクールFacebookページが何度も引用してpostしていたことがあり、担当者が掲載情報を丸呑みしていた様子が伺えました。メディアリテラシーは日々進化していて、難しいですね。


*目の前で目撃したサルです。私たちはサルではなく、人間です。
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