skillnoteのブログ

「スキルで自分らしく」を応援します

AI時代の越境学習、それが「複業」の価値。

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複業、副業、パラレルキャリア。

二足のわらじ、2枚目の名刺。

どうして最近、こういったキーワードが数多く聞かれるようになったと思いますか?それも突然に。

 

それは、AIやIoT・自動運転などの技術革新の急激な進展と無関係ではありません。定型業務が機械化・自動化されることに伴い人間に求められるスキルや業務形態は「非定型」になり、柔軟な創造性が必要となってきます。むしろ、流動的で定義できない仕事だけが私たち人間の役割として残されていく、とも言われています。

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*出典:キャリア権推進ネットワーク第5回シンポジウム 基調講演「AIと共存する未来~AI時代の仕事・組織~」野村総研上田氏資料より

 

過去70年間、戦後から高度経済成長期を経てバブル経済の隆盛と崩壊、リーマンショックからの立ち直り、そのどれもが「定型的な仕事」であり「量的なインパクト」を求めた頑張りでした。

 

しかしこれからは、ルールが変わります。仕事、働くこと、頑張ること、その概念や方法が日々変化しています。過去の経験や形式知の限界を超えた先の成果を求められるという、とっても厳しい環境に私たちは置かれています。

 

そんな中、人材育成やキャリア研究の世界では、複業やプロボノ・留職・インターンシップといった本来の立場役割とは異なる世界に身を置く「越境学習」がいま脚光を浴びています。

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*参考:越境的学習のメカニズム 実践共同体 ー 法政大学大学院教授 石山恒貴氏著 https://www.amazon.co.jp/dp/4571240643/

 

今までと異なる立場や文脈に身を置く「越境」の経験は、自然と自分自身の過去を否定したり、開くことの無かった引き出しを開ける、という作業に日々出会います。それは固定観念を打ち消すことになるでしょうし、また足りない何かに気づくことにもなるでしょう。その経験の日々は、確実に柔軟性や想像性・創造力を私たちに与えてくれます。

 

なかでも複業というのは同じ社会の中の立場でありながら、昨日までは違う色のメガネを掛けて街に出て、人やモノや情報の流れに接します。今まで気づかなかった景色、人の流れ、商品やBGM、ありとあらゆる日常が突然に「非日常」に感じられてきます。

 

大企業勤めの方はスモールビジネスの世界に新たな魅力と光を見出すことでしょう。セールス一本槍の方は、ソーシャルビジネスにおける資金調達の困難さと自身の期待役割を発見することでしょう。長年公的な役割で生きてきた方は、マーケティングと顧客とは何かを今一度見つめなおす必要性に気付くことでしょう。

 

助走を始めるなら、今です。そしてトップスピードに乗ったならすぐに踏み切る。そうすると思いがけずあっという間に、新たに得た2本目の役割の価値・重要性・魅力に気付き、100年人生を豊かに楽しく過ごせることでしょう。

 

そんな想いを込めて、このような場をご用意しました。共感いただける皆様が、やわらかい生き方を実現し、自分だけの人生を創っていくことを応援します。

 

<複業塾  やわらかい生き方をつくる講座>

収入を得る目的だけでなく、自身の強みを活かして社会に役立つ事業を勤めの仕事と両立する柔らかな働き方がいま注目を集めています。「複業」はキャリアの自立と生活全体への満足感を高める効果があります。サラリーマンが会社を辞めずに複業を両立する方法、フリーランスとして事業化するメリット、有償の事業を生み出すステップについて、志を共にする皆様と一緒に学びませんか。

申込webサイト:以下からお手続きください。
http://kokucheese.com/event/index/505303/

日時:2018年3月31日(土)14:00~16:00 (13:45開場)

会場:武蔵野商工会議所 5F 第2会議室(武蔵野市吉祥寺本町1-10-7)
http://www.musashino-cci.or.jp/about/map/
*アクセス JR中央線 吉祥寺駅 北口徒歩10分

受講料:5,000円

定員:10名

実施内容:以下のテーマについて実践的な手法を習得します。
就業規則、兼業規定の理解と対応
・税務署への申請(開業届)
・郵便物、名刺、表札、オフィス
・専用銀行口座、クレジットカード
・人的ネットワーク作り
・ブログ、SNS発信とブランディング
・行政との連携事業の実現手法 ほか

Facebookイベントページ:

https://www.facebook.com/events/509201012813589/

問合せ先:スキルノー

skillnote111@gmail.com

講師:
芦沢 壮一(あしざわ そういち)スキルノート主宰・ファシリテーター
1997年一橋大学社会学部卒(教育学専攻)。金融機関に入社後、人材開発部門でビジネススキル研修の開発・講師など企業内教育の推進に携わった経験を活かし、自治体や非営利団体・企業等との連携による公開講座や研修を実施。5年間で70回の講座を複業として実施し、約1,000名の受講者との対話を行う。専門はコミュニケーション、ファシリテーション、キャリアデザイン、女性活躍支援。「社会的複業=パラレルキャリア」の実践と普及を目指している。

「集客のための技術」なんて存在しない。お客様に喜んでお越しいただくために必要なこと。

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スキルノートの芦沢です。首都圏の大雪で、いつもの武蔵野プレイスが素敵な表情を見せてくれました。

 

さて本題です。起業して、こんな悪循環にハマってしまう方を時折見かけます。

 

→とにかく自分の専門性を磨き良いコンテンツを作ることに集中する
→それだけでは誰にも伝わらずお客様は来ないことに気づく
→お客様が来ないことには始まらないので集客のノウハウをあれこれ習得する
→そのノウハウを使い、晴れてお客様が集まったものの、期待値に満たないためそのお客様は二度と来ないし周囲に勧めることは決して無い
→毎回新規の集客に追われ、内容を磨く時間や手間を減らす
→提供する内容の質が下がり、ブランディングがあやふやになり、なおさらお客様は来ない

 

何が問題だと思いますか?
私は集客術のプロではありません。手法のノウハウを持ってもいないし、学んで使ったこともありません。でも、たいへんありがたいことに、お客様は次々とやって来てくださっています。時にはご友人を誘い、あるいはご自身が来れなくてもお知り合いの方に勧めていただきお越し下さいます。

 

一度よく考えてみて頂きたいのですが、集客のために実体よりも過大に喧伝すること、それってお客様に対する裏切りですよね? お客様はせっかく足を運んだのに、告知内容と違ったり想像していたものよりクオリティが低かったら、期待値を上回ることはなく不満足な想いをされますよね。小手先の集客技術で、お客様を集める。結果として、意図せずとも騙す。そのようなことはあってはならないし、それはお客様を遠ざける結果になると、私は思うのです。

 

世の中には集客技術を学べると謳っている、10万円、20万円という受講料を設定しているセミナーやコンサルティングが幾つもあります。でもそれらを運営する方々は、本当の集客のプロではありません。あくまで「『集客セミナー』に人を集めることが出来るプロ」なのです。喜んでそれに支払い学びに来る人たちがいることを知っている、という意味での集客の専門家なのです。

私は彼らの商売を邪魔するつもりも、否定するつもりもありません。ただそこで本当に、起業した皆さんが純粋に必要としている考え方を学べるかどうか、という観点からはその限りでない、と思っています。

 

話を戻します。私が主催する場づくりで気にかけていること、力をいれていることはたった一つだけ。それは

 

「お越しいただいたその場での顧客満足度を、最大限にまで高めること」

 

です。いわゆるホスピタリティにのみ注力しています。すると、何が起こると思いますか?

 

→お越しいただいたお客様は、想定していた以上の収穫やサプライズ、満足度を得る
→その喜びを、口に出して大切なご友人やご家族に伝えてくれる
SNSやブログでも、その感動を広く多くの知人に、ご自身の言葉で語ってくれる
→少なくないお客様がその後も私自身とのつながりを望み、時折のご連絡やご案内を快く受け取り周囲に伝えてくれる
→ふたたびタイミングが合う際にはお越しいただけ、時にはご友人をもお連れしてくれる

 

そんなに上手く行くだろうか、とお感じかもしれません。実際、私自身もこのような事が本当に起きるまでは、それはとてつもなく高い理想で、特殊な技術や努力が必要なのだろう、と思っていました。

 

皆さんがそれぞれに手がける事業の内容は異なり、お客様の対象や特徴は一律ではありません。ですから、皆さん自身が何をしたらお客様の顧客満足度を極限にまで高めることになるのか、その本当の答えはご自身で導き出すことで最良の結果につながると思います。ただし、それを考える際に共通のポイントがあります。それは「コンテンツを磨くことにこだわり過ぎない」ということです。

 

極論すると、顧客満足度を高めるという目的においては、内容を磨くことよりずっと大切なことがあり、それが顧客体験の良し悪しを左右します。例えば、

 

・とても明るく雰囲気の良い会場だった
・講師がにこやかで親切だった
・初対面なのに、想いが同じで嬉しかった
・自分の話を、とても丁寧に聞いてくれた
・予定時刻どおりで、後の予定も間に合った

 

そんな些細なことが? ともしお感じでしたら、ご自身の経験を振り返ってみて下さい。記憶に残る良い時間というのは得てして、その内容よりも前述したような「自分を快く受け入れてくれたという体験」の記憶が強烈に残っているのではないでしょうか。

 

その実践の方法は様々にあると思いますが、例えば私が主催している「伝わる講座のつくり方」では、起業における「講座・セミナー」という比較的小規模な形式において、顧客満足度を高めるための細部にこだわる具体的な場づくりの手法をお伝えしています。それは物販や飲食など異なる形式であっても、お客様が満足されるかどうかの分かれ目はごく細部での、顧客視点へのこだわりにあると私は考えています。

 

長くなりましたがお伝えしたいのは、小手先の「集客のための技術」というのはあまり意味をなさない、ということです。お客様が喜んで毎回お越しいただくために必要なことは何なのか、その事に真摯に向かい合い、徹底的にお客様の満足度を高めるためのディティールを見直し続けること、そこにこそ本当の答えがあるのだろうと思っています。

【yahoo!ニュース掲載】伝わる講座のつくり方

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スキルノートの芦沢です。今年もどうぞよろしくお願いします。

さて当方主催講座「伝わる講座のつくり方」を3/24(土)に実施することになりました。講座のねらいや前回開催の様子を吉祥寺経済新聞さんにご紹介いただき、yahoo!ニュースにも転載されました。

 

◆吉祥寺で「伝わる講座のつくり方」 起業、副業で講師務める人向けに /東京(みんなの経済新聞ネットワーク)- Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180118-00000007-minkei-l13

 

→掲載期間が過ぎましたので、吉祥寺経済新聞さんの元記事URLは以下になります。

(元記事)吉祥寺で「伝わる講座のつくり方」 起業、副業で講師務める人向けに | 吉祥寺経済新聞 https://kichijoji.keizai.biz/phone/headline.php?id=2540

 

 

 

起業や複業で講座形式のイベントを企画する方々に、その質を高めたり参加者の満足度を得られる設計のコツを学べます。ご関心ありましたら、ぜひお越しください。

【申込URL】

http://kokucheese.com/event/index/500253/

Facebookイベントページ】
https://www.facebook.com/events/322657831559868/

 

 

助走は、長すぎてはいけない

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何かモノゴトを始める時に、とても慎重な人たちがいる。考えられうるすべての障壁を取り除いて、全てのルールに反していないことを確認して、周囲の全員の承認を得て、徐々に外堀を埋めていく。

 

それでも、すぐには行動しない。将来的な環境変化とか、資金調達の見通しとか、始めた後のメンタル面での負担だとか、家事育児との両立、家族や地域の理解、気になることが次々と出てくるからだ。

 

その一つ一つがとっても気になるので、それらの不安要素が取り除かれるまでは決してスタートを切らない。自分自身の専門スキルが未熟で不安なので開業セミナーに行く。既に独立開業している知人をランチに誘い、苦労話と成功話を聞く。本屋さんの自己啓発書コーナーで自分を奮い立たせる本を手に取り、数冊買ってみる。そうして、自分を磨きその時に備える日々を過ごし、半年が過ぎ1年が過ぎ、2年3年があっという間に過ぎていく。

 

モノゴトを始める時は、助走は長すぎてはいけない。

 

陸上競技走り幅跳びの助走が1kmもあったら、満足な結果は得られない。助走距離が適切な短さだからこそ、トップスピードを跳躍距離に置き換えることができるのだ。

 

私たちの人生設計も同じ。現状を維持することに物足りなさを感じ、いずれ来る将来に漠然とした不安を感じ、今何かをやらなければと心の奥底で気づいたならば、今すぐに助走を始め、そしてすぐに踏み切ってみることが必要だ。

 

インプットとアウトプットの順番を間違えている人たちが大勢いる。知識やスキルを自分のヨロイのように身にまとうためにインプットにいそしむのではなく、まず先に行うべきはアウトプットの方なのだ。

 

なぜなら、自分が発信者となって初めて世の中が必要としている情報の質に気付くことができるからだ。自己実現というのは自己満足では成立しない。相手が喜んでこその自己実現、だからアウトプットに重きを置くべきなのだ。自分が未熟かどうかは相手が判断することで、それは時間が解決してくれる些細な問題に過ぎない。

 

それでもなお変化することを恐れるならば、現状の中でどのように工夫して最小限の影響に留めるかの算段を考えた方が良い。それをけなしているのではなく、それも生存競争における一つの戦略だからだ。

 

いや、やはり自分は変化を求めたいのだというならば、モノゴトを今すぐ始めよう。私たちは無意識のうちに正常性バイアス支配下にあり、どんな災難がすぐそばにやってきても「自分は大丈夫」と最後の瞬間まで信じ続けることができる生き物だ。それが嫌だ、ということならば迷いなく助走を始め、そして踏み切る以外の選択肢は見当たらない。

 

年末を迎え、そして新たな年を迎えようとしている。新年がどんな一年になるかは、自分自身の日々の小さな選択と行動が最も影響を与えることができる。そんな自由で幸せな時代に私たちは生きているのだ、と感謝しなければいけない。

 

助走は、長すぎてはいけない。

共感しチャレンジする皆さんを応援します。

 

 

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2/2(金)丸の内 startup hub tokyo

「起業」で実現するパラレルキャリア ~実践的なビジネスパーソンの複業スタイル~
https://172565231aa01ad6c37a8def2f.doorkeeper.jp/events/67274

 

ケムリの記憶

今日、お世話になった故人を偲ぶ「お別れの会」に参列してきました。その方は約20年前に私が新入社員として企業に入社し最初に配属された営業所の、上司の上司の上司、でした。

 

直接お会いしたのはただ一度、前年度不振店の激励訪問という名目の少人数での春先の懇親会、いわばカツ入れの席でした。

 

課員の一人ひとり話題が移り進む中、新入社員から2年目に差し掛かった私に鉾先が向いたとき、役員としてその地域の全責任を負っていたその方から私に向かって放たれたのは「お前は煙だ! ケムリ、ケムリ!」の一言。

 

周囲も面白がり、そうですねコイツは煙ですよ、まだまだ中身なんて無い!と盛り上がることしきり。その時の、なんとも言えない心境や表情に迷う居づらいような気持ちは、つい昨日のことのように覚えています。

 

それから12ヶ月が経ち、結果として営業所の成績は全国で上から数えて何番、という程の良績となりました。ふたたびその役員は営業所を訪れ、今度は「慰労会」という名目での懇親会が催されました。

 

当日私は得意先との約束があったので、そちらを優先し欠席することになりました。まぁ、またうるさいお偉いさんに付き合うよりも、気の知れたお客様との時間の方が気楽だな、と正直思っていました。その年の私自身の売り上げは(まったく偶然の巡り合わせなのですが)、営業所の好成績を支える原動力になっていたこともあり、そのことでひとり満足していました。

 

と、それから2日ほど経った頃、社内便で細長い箱の包みが送られて来ました。見ると役員名で、中を開くと厳かなパッケージのワインが一本、入っていました。

 

ああ、人の心を掴むとはこういうことかと、その時思いました。モノのやりとりということではなく、 「あなたを見ているよ」というサインの大切さに気付かされた瞬間でした。きっと多忙でタスク山積みの役員が、数百人、千人以上いる部下の一人でしかない2年目社員の動向を気にしていたのだ、という純粋な驚きとともに。

 

その後様々な変遷があり、その方は後に社長を務められ、退任され、そしてお亡くなりになりました。

 

「お前はケムリだ!」という一言は、まだ実力の無い私から全てのプレッシャーを取り除き、あらゆる迷いを解きほぐし、その後の数年間の営業社員としての飛躍を支えてくれた、と今でも思っています。

 

人に影響を与える、ということはとても難しいことですが、ただ一度の接点が相手にとってそうなる可能性がある。そのことを私自身が「こちら側」の立場で意識する時に来ているのかもしれない、そんな風に思いながら会場を後にしました。

 

今日は真冬の合間に訪れた、本当に穏やかで暖かな日でした。どうぞ安らかに。

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自由に名刺を手づくりする、という行為の先にあるもの

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11/11(土)に中央区日本橋にある「協働ステーション中央」さんご協力のもと、「働き方のRe:デザイン~「複業」での自立と地域貢献~」を開催しました。その様子を資料や写真とともにお伝えしながら、自由に名刺を手づくりするという事が意味することや効果についてお伝えできればと思います。

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この講座は当初7月に開催した際に多くのお申し込み、反響をいただき当日都合のつかなかった皆様のリクエストにもお応えする形で、年度内にリピート開催することになり、当日を迎えました。

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この日は絶好の秋晴れ、休日の午前中にも関わらず、当初定員の20名を大きく上回る35名のご参加をいただきました。皆さん、何かを得ようと開始前から熱気が伝わってきます。

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昨今、ネットニュースはもちろん雑誌や新聞まで多様な働き方についての特集記事が紹介されることが多くなりました。それはどうしてなのでしょうか。

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複数の仕事を持つ人、仕事をしながら社会貢献活動をする人、フリーランスで働く人。多様な働き方を実践する人たちが増えつつある社会的な背景を解説します。

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リンダ・グラットン氏の著書「LIFE SHIFT」は働き方、生き方を考える全体像が変わってきたことを明確に示しました。人生100年時代が現実のものとなった今、会社勤めの「定年」は人生設計においては節目とならない、むしろリスクとなりました。その解決策の一つとして、収入・やりがいを分散するという考え方が形になり現れてきたのです。

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ゲストトークにお招きした、複業実践者の「みかん」さんから、具体的な取組に至った経緯を公開インタビュー。薬剤師助手とカウンセラーの2つの立場を行き来しながら、上手にバランスを取り活動されている様子が伝わります。

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続いてミニレクチャー、この講座の肝でもある「複業と副業の違い」について。個人的な利益の追求ではなく、社会や地域の誰かが喜ぶソーシャルライクな事業=複業こそが、精神的にも財政的にも周囲の支持をいただき発展することができます。複業には本業との主従関係は無く、同等の価値を持ちます。

さて、ここまでのインプットを意識しながら、受講者の皆さんが自分自身について考えを深めていくフェーズへと移ります。

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私たちが育てるべきはカイシャでの肩書きや経験のみではなくなりました。それらは定年と共に無くなり、そこから30年を超える可能性のある人生では価値を発揮し辛くなったからです。

自分が本来持っている関心や得意なこと、他人と違う視点や経験の中に育てていくベき新たな芽がある、ということについて、自分自身のこれまでを棚卸ししながら整理します。

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そしていよいよ、参加者それぞれが自由に想い描く「2枚目の名刺」を手づくりします。目標は5枚から10枚。同じものをたくさんでも良いし、複数の肩書きを考えた人は1枚ずつ異なる名刺を作ります。

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皆、真剣な表情。静かな中にもフツフツとエネルギーが会場にひろがり伝わってくる時間です。そうか、本当は自分はこの肩書きで、こんな人たちに対して、こんな価値を提供したいのだ! という内側からの叫びに向き合い、言語化していきます。

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作った名刺を持って、さっそく名刺交換します。果たして今考えて作った名刺がどんな反応になるか、ドキドキしますね。

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初めて渡す名刺、初めて名乗る肩書き。会場のあちこちで、それ面白い! いいね! と歓声が上がります。自然と話に熱が入り、想定を超えた相手の反応をエネルギーとして、実現したいイメージがどんどん広がっていきます。 f:id:ASHIASHI:20171117081811j:image 

自分で考えた肩書きを名乗ると、自然と笑顔になり力が湧いてきます。○○株式会社の△△さんではなく、紛れも無い自分だけの名刺。

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手づくりの名刺を自分で考え、交換してどんな気分ですか? と自分自身に問いかけます。この名刺は、まさしく私たちそれぞれのアイデンティティを示しています。これまで得てきたあらゆるリソースを、自分が実現したい役割に集約することで、働くこと・生きることが一体化していくのです。

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このような働き方・生き方は「パラレルキャリア」という概念でも示されていて、経営学者のドラッカーにより提唱された考え方です。論文が書かれたその当時から数十年が経過した現代に、花開き賛同する方々が増えています。ドラッカーさん、凄いですね。講座でご紹介の「パラレルキャリアを始めよう!」(法政大学大学院教授 石山恒貴氏 著/ダイヤモンド社)にも詳しく描かれています。

 

参加者それぞれの想いが具体的な形に現れ、熱気と笑顔が冷めやらぬまま講座は終了時間を迎えました。自由に名刺を手づくりする、という行為の先にあるのは漠然とした自分探しではなく、地に足の着いた意味ある働き方・生き方を自らが描くという主体性の獲得です。たったそれだけのことが、もしかするとその後の人生を大きく左右するかもしれない、そんな事をそれぞれが感じる時間となったことと思います。

 

 *****

 

スキルノートではこれからも、このような場づくりを賛同いただける皆様との連携をしながら続けていきたいと考えています。そして具体的に歩み出した皆さんのそれぞれの段階に合わせた学びの場もご用意します。皆さんの「自分ならではの歩み」を心から応援しながら、再びどこかでお会いできることを楽しみにしています。

 

 

【2/2金】丸の内・Startup hub Tokyo

「起業」で実現するパラレルキャリア ~実践的なビジネスパーソンの複業スタイル~
https://172565231aa01ad6c37a8def2f.doorkeeper.jp/events/67274

「パラレルキャリアを始めよう!」著者の石山さん他の皆様とご一緒させていただきます。名刺づくりワークショップも行います。(共催:NPO法人キャリア権推進ネットワーク)

 

【12/16土】吉祥寺・武蔵野商工会館

自分でデザインする「伝わる講座」のつくり方
http://kokucheese.com/event/index/491702/

起業や複業で「講座、セミナー」形式の活動をされている方、予定している方向けの専門講座です。表面上の広報の工夫ではなく、受講者が本質的な満足感を得て良き支援者となる仕組みを理解します。

 

スキルノートのFacebook ページ

https://www.facebook.com/skillnote111/

 

企業団体・非営利組織向け事業支援のご案内

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こんにちは、スキルノート 主宰の芦沢です。10~11月は働き方の多様性について考える2講座「地域で輝く2枚目の名刺」、「働き方のReデザイン~複業での自立と地域貢献~」に大きな関心をお寄せいただき、合計で70名近いご参加をいただきました。

柔軟な働き方は、そのまま柔軟な生き方につながります。私たちが持続可能な人生をおくるために今立ち止まって考え行動することは、自分だけでなく後の社会を良くするものと信じ、引き続き取り組んでいこうと思います。

 
さて、スキルノートでは企業・団体や非営利組織の皆様の人材育成支援や事業支援を実施しています。今年も複数ご採用をいただき実施して参りましたが、2018年度の職員研修や組織強化にご検討いただきましたら幸いです。

 

■組織強化、人材育成:企業・団体において定期的な訪問による研修実施、担当者と一対一の事業相談を通じた行動力の引き上げを行います。対象者と課題意識に合わせた支援内容をカスタマイズいたします。(半年~1年間、月1回2〜3時間訪問)

 

■ビジネススキル研修:企業・団体における職員の基礎スキル向上策として、「リーダーシップ基礎理解」「問題解決力を高める発想力・思考力の強化」「プレゼンテーション技術の習得」「社内ファシリテーター養成」「組織のコミュニケーション強化」の研修を実施いたします。(1回90分~120分、複数回シリーズ可)

 

助成金申請シナリオ構築・プレゼン参画:公益団体およびNPOを対象に、地域活性化地産地消・子育て・アートフェス等に関する事業支援助成金の獲得支援を行なっています。助成金は文字数の少ない書面と数分のプレゼンテーションで成否が決まります。プレゼンチームに参画しながら的確な伝え方をご指導し助成金を得ることで、公益事業の発展にご活用いただけます。(申請内容により応相談)


スキルノート 主宰 芦沢壮一(あしざわ そういち)
skillnote111@gmail.com